ども、OGです(‘ω’)ノ
現在の市場動向をまとめていきたいと思います。出来るだけFXに関係するものをピックアップして書いていきたいと考えていますので参考までに読んで頂ければと思います。
※本投稿は情報提供を目的としており金融取引を推奨する意図はありません。
市場動向
今週の通貨強弱。

今週に入り、トランプ関税についても材料が一時的に出尽くした感もあってか市場は巻き戻しのリスクオンへ。続くと思われたリスクオフも少し和らいだというのが印象です。ただ今後もトランプリスクは継続してはらんでおり、注意が必要。
米国市場
市場はリスクオンへ動いている形ですが、トランプ関税リスクへの一服となるのかどうか。
4月2日から始まったこの関税政策への対応ですが、結局は90日後にしか分からない状況です。日米間の交渉は継続して行われていますが、他国との交渉はまだ。水面下で行われている話もありますが、最大貿易国である米中間は依然として危険をはらんでいます。
今回のトランプ大統領の目的は、製造業の復活、そして貿易収支黒字かと思われます。それ以外のことは副産物のようなものであると捉えています。ただ今回の世界に対する関税により米国の信用が揺らいだ、もしくは危機管理から米国から資金を抜いたとも捉えられる動きを市場はしています。
まだ国債などの動向(内容)は二か月後の米国の国債についての報告書を見ないとなんとも言えませんが、明らかに米国から資金が抜かれているような動きとなりました。トランプ大統領も株安などは織り込んでいたようで特に言及はありませんでしたが、金利が上昇し、そしてドル安になるという流れは予想外だったように思います。
そこから少し流れが変わり、90日間の関税発動停止となったわけです。今回のいわゆる「米国売り」に関してはかなり危機感があったようですね。確かにトランプ大統領は、貿易黒字にしたい、そして今度借り換えも控えているわけで、金利安にしたいドル安にしたい。ただ基軸通貨としての強さは維持しておきたいというある種矛盾を願う形になっていて、この横暴さへの不信感、危機感から米国売りになったとも言えなくもないように思います。
トランプ大統領の願う製造業の復活ですが、米国内でも「本当に可能か」という話は出ているようです。製造業に関しては他国に依存して輸入で補ってきた形です。米国の今の現状からすると、例えば造船技術がないから船が作れないとか、そんな話もあるほどです。つまり製造拠点を米国に移してもその技術がない、そしてインフレによる物価高、賃金高もさらなるインフレを招くのではないかと不安視されています。
他国と手を取り合っていく形が理想ですが、今後どのようにトランプ大統領が舵取りしていくのか90日後の世界を予想しながら進んでいくしかないのが現状です。
市場は常に危機感を募らせ、そして段々と慣れてくる。織り込んでいくというのがそれにあたると思います。ショック級の危機指数から現在は落ち着いてきているのもそれだと思います。VIXで言えば60を超えて来たにも関わらず現在は25を割って来ています。

もちろんもう危機感がないという状況ではなく、ここからまた二転三転あると考えるとまだまだ予断は許さない状況とも言えます。ただ米国が緩和へ舵を取り始めるのであれば、ドル安トレンドにはなれど国債はそれほど売られないかもしれない。しかし10%の関税は決定しており、これまでの動向と含めて米国への信頼を取り戻すのは容易ではないのではないかと感じます。つまり中国やEUなど、米国と今後もうまくやっていかなければならない国だけども独自のリスクヘッジはしなければならない国は、ある程度米国資産の移行を進めるかもしれない。
今後も見ておくべきは米国債の動向になるか。市場は織り込みだすと大きく偏る性質があるのでトレーダーとしてはそこはしっかり見ておきたいポイントです。金利上昇のドル安展開が継続するのかどうかは結構ポイントになりそう。
それらの動きとは別に気になるのはパウエル議長へのトランプ大統領の動き。「辞めた方がいい」と言ってみたり「そんなことは言ってない」と言ってみたり、ただ「金利は下げるべき」というのは一貫して言っておりその通りにパウエル議長が動くのかどうかも注目しています。パウエル議長も一貫して姿勢を変えておらず、「早期利上げには慎重」という構えです。労働市場の悪化を見て利下げするかどうかを決める姿勢は変わらず、とにかくFRBとしては雇用の安定とインフレ再燃阻止だというのがわかります。
そういった中、来週からまた米国での重要経済指標が発表されます。)1‐3月期GDP、JOLTS求人、ADP雇用、ISM製造業、雇用統計と予定されており、その数値の鈍化具合によって「利下げ」への進捗が変わりそう。トランプ大統領に言われて利下げするとなると経済的要因でなく動いたとされ機能していないとみなされる可能性がありますが、ここで経済鈍化しているなら利下げへの口実が出来ます。本当にするかはわかりませんが、可能性はあるとみています。
ただ米国経済は鈍化傾向にあるとはいえ堅調です。何かのきっかけでインフレ再燃になる可能性があることから、パウエル議長が利下げへ慎重な姿勢を見せるのも頷けます。ただ労働市場の鈍化が大きければ(賃金など含め)、高すぎる金利とトランプ大統領が言うように利下げへ動くかもしれません。
今後の経済指標も相互関税発表後4月分データがこれから本格的に出てくることになります。もちろん関税発動は90日後なのでしっかりとしたデータとしては取れないものの、それを織り込んでの動きがどのようになるか。ベージュブックで示された採用の一時停止や減速といった話が今後加速していくのか。少しずつ雇用面にも影響が出そうではあります。今回の雇用統計には表れにくいかもしれませんが確実に鈍化傾向にある指標結果がどのように推移するのかはチェックしておきたいですね。
日本市場
日米関税交渉
前回の日米通商交渉に続いて、二回目の交渉が近々あるようです。4月30日にもまた赤沢経済再生大臣が渡米し交渉に臨む模様。今回は前回とは違い踏み込んだ内容になりそうです。
トランプ大統領が日本へ向けて非関税障壁の撤廃などを訴えているとのことですが、そもそも日本はそんなに米国に関税は高くないのが現状。確かに高いものもありますが、それほどではない中、トランプ大統領の言いなりになって受け入れていくのかどうか。
日本は米国に貿易黒字は出している者の、デジタル産業に関しては米国に対して大きく赤字です。その辺を交渉材料に出来るのかどうか(トランプさんはそんな話は聞かなさそうですが笑)。ただデジタル赤字もこれからどんどん膨らんでいく内容ではあるので、それらも交渉の材料にしていくのかどうか。
あとはレアアースへの投資や出資をするのかどうかが話題になっています。レアアース市場はほとんどを中国が独占しており、今回の関税の件で中国も重要なレアアースの輸出規制をしています。日本としても依存しているものであるため、リスク分散としてアメリカへの投資をしてもおかしくないとは思います。ただ、アメリカのレアアースはコストがかかり過ぎてしまうのがネックとなり今までもあまりうまく進んでいないのが現状です。それを日本が請け負うのかどうかはかなり大きな動きとなりそうです。
為替に関しては、今までベッセント氏も「話題に上げない」としていましたが、ここにきて「ドル安円高にしたい」と話をしたという報道もあり、それが本当なのかどうかが話題になっています。ロシア・ウクライナ情勢の停戦などもニュースになっており、リスクオンが強まる流れになるのかそれともベッセント氏のコメントが市場に織り込まれるのか。月曜注意したいですね。
日銀動き
今月末には金融政策決定会合があります。日銀の利上げサイクルは市場は織り込み済みですが、どれぐらい利上げするのかはまだほとんど織り込まれていないように思います。年内2回以上するのかどうかが焦点になっていそう。
今回の金融政策決定会合ではトランプ関税へのリスクをみて「据え置き」がコンセンサスになりそう。一部報道でも据え置き報道が出ています。90日間(かどうかはわかりませんが)の発動停止後の動きによって柔軟に動くのかもしれませんね。そうなると7月の会合での利上げが織り込まれていくか。ただ今回据え置いたことで金利低下、円安へと動く可能性もあるので注意したい。だとしても、大きくみて利上げサイクルへと入っていることもあり円は長期的(年内の動き的)には円高方向へ動くものと思われます。
欧州市場
ユーロ圏
現状EUと米との交渉に進展はみられません。90日間の関税発動停止になっており、今後の交渉に注目が集まります。
依然としてユーロ圏経済は弱くPMIも製造業はほぼ横ばいでしたがサービスが50を下回り鈍化しています。トランプ関税にて現状は製造業が安定しているにもかかわらずサービス業が低下しているのをみるとやはり経済鈍化傾向にあると言えると思います。ドイツの財政拡大が顕在化するまでユーロ圏の景気は低下の状況が続きそう。関税問題による経済へのダメージが少なくないEUがどのような動きをするのかに注目しています。
英国
英経済も最近の経済指標により鈍化傾向であることは顕著です。今月のPMIでも大きく低下しており、経済鈍化は著しいと言えるかと思います。、世界を悩ます関税問題ですが、英国はそれほど大きな問題となっていないのか、あまり騒がれていません。交渉などの話も今の所聞こえてこない。
ただこの関税をとりまく世界経済への不確実性、不透明性の影響は大きくあるだろうとみられており、英国は内需の低迷が指摘されるものの、EUとの比較でそれほど悪化に見られていない状況ですが、それほど英国が良いようにも見えない印象。インフレに悩まされていた結果利下げ出来ずに金利が高いままなだけで、経済鈍化は顕著のように思います。4月度から最低賃金、社会保険料の雇用者負担が引き上げられるなど、企業の雇用コストが上昇しているのも気になる所です。インフレが高いまま、雇用情勢悪化するなど、状況が悪化すれば経済状況はさらに鈍化してしまう可能性があるとみています。
為替動向
ドル円

ドル円日足です。
重要ライン139.6付近を若干ながら切り下げずに反発している状況です。陽線も少し強い形。三尊はまだしっかり決まっていない形なのが気になりますね。右肩の横軸が短い形です。ただ反発も少し強め。最近ではあまり反発してこなかったドル円ですが、今回は上昇ターンに時間を使いそうではあります。
引いていませんが、直近高値151.3付近まで上昇出来る程のものなのかどうか。上値をすぐに抑えられるのであれば重要ラインを下抜けするのも早いかもしれませんね。まずは上昇力がどれぐらいあるのかみておきたい。
市場動向では日銀金利据え置き報道もあり円安に動きやすい形になりそうですが、日米間の交渉によってはいきなり円高方向に動くことも考えられるのでしっかりと見ておきたい。
個人的にはこの一週間の市場のリスクオン気味に動いた形は一時的と見ており、リスクは顕在化しておりまだ剥がれていない状況にあると見ています。楽観視出来る報道があるまでは注意しておきたい。
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