2024.7.15週.FX為替相場展望。米雇用統計に続きCPIも下振れし利下げへ前進。市場は9月の利下げへ織り込み進む。

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ファンダメンタルズ
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ども、OGです(‘ω’)ノ

こちらの記事ではファンダメンタルズに特化して、毎週末にこれまでの簡単な流れとそれによる見通しなどを書いていきたいと思います。なるべくFXに関連するものだけに絞って、そして簡潔に書いていきたいと思いますので気軽に読んで頂ければと思います。

それでは٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!

このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに相場環境認識を中心にFXにおける気付きを記事にまとめています。

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ファンダメンタルズ・市場動向

今週は何と言っても大きな円買いに注目が集まりました。介入かとも言われていますが、急激な円買いによりドル円クロス円急落。ただポンド、ユーロ、豪ドル、に関しては売られていたというよりも買われていたことを考えると円買いの強さがわかります。

ドルは継続して売られており、ドル安基調が続いている形ですね。ドル、フラン、NZドルは引き続き売られている状況です。

ボラティリティが乏しかった為替に円介入(おそらく)が入ったことにより大きく動きました。ただ確かに少しずつ毎日のボラティリティは小さくなってはいるので、夏枯れと言われる相場がどのように推移していくかは見ていきたいと思っています。

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米国市場

先週のISMと雇用統計において弱さがしっかりデータとして出ており、かつ失業率も悪化していることから利下げへのカウントダウンが始まったという印象です。さらに今週に入って米CPIの下振れに大きく反応し米金利は軒並み低下、そして9月利下げを強く織り込み始めました。

米2年金利。

米10年金利。

上記は米金利の推移です。短期金利である2年金利は春先には5%へと上昇し高値アタックを繰り返していましたが反発。一気に4.4%台へ落ちてきています。

米10年金利は上限にしていた4.5%を上抜けられず失速。2年金利の急落につられて大きく下落しています。現在抵抗ラインとして引いている4.2%付近。ここから下落して4.0%へ向かうのかどうか。ただそんな一気に極端な金利下げとはならないような気はしています。

FF金利がこれ以上上昇しない限り短期金利が上昇する可能性は低いと当ブログでも度々書いていましたが、短期金利の低下がしっかりと長期金利へ影響を及ぼしているものと思われます。

金利差という意味ではドル円でのレートに大きく作用することから、米金利の急落によるドル円レートの下落は期待出来るものの、FF金利の利下げ(もしくは日本金利の利上げ)なくして継続したドル安円高トレンドにはなりにくくそこまでドル円の下げというのは期待出来ないように思います。

米経済に関して、製造業の悪化、サービスの悪化、雇用の悪化、失業率の悪化、そしてCPIの下振れを受けてインフレはもう既に話題にならず、市場の関心は「いつ」利下げをするのかではなく、やはり「どれぐらい」利下げするのかという方向へ完全に移っているように思います。

市場ではインフレではなく、すでにディスインフレ(デフレ)へ危惧する話題までのぼっていて、利下げのタイミング次第の是非を問う声も少なくありません。先ほども書いた通り市場は9月の利下げを強く織り込んでいる形ですが、それに対しては少し早い気がしています。9月の利下げが早いというわけではなく、織り込みかたの極端さのことを意味しています。年明けのように市場が傾き過ぎて織り込みすぎないかということですね。反動が凄いので注意はしっかりしておきたい。

今週パウエルFRB議長の議会証言があり、市場でも注目されていましたが、発言内容はしっかりハト寄りのコメントだったように思います。パウエル議長はこれまで通り利下げについてコメントし、そしてインフレターゲットへ達成する前に利下げすることが可能とも言及しており、それなりに市場にはインパクトがあったように思います。ただパウエル議長の議会証言中ドル買いに傾いていたのをみると、市場はもっとハト寄りのコメントを期待していたということでしょうか。

FEDとしては、すでに利下げの準備が整っているというように受け取ることが出来ますし、パウエル議長の言う「でこぼこ道」の終わりが見えてきていることを示唆したように思います。(遠いラストワンマイルがもう目の前にということか)。

6月のFOMCから市況はだいぶと変化しており、6月FOMCで示されたドットチャートは年内1~2回ほどの利下げを示唆していました。そこから経済指標が発表される中、市場は現在では2回~3回の利下げを織り込んでいっています。遡れば3月のドットチャートは年内3回の利下げを示唆しており(その時市場は1回の利下げ織り込みでした)、現在はそちらへ少しまた傾いている状況になってきています。

現在着実にインフレは鈍化しており、労働市場も下振れしていることから利下げへ待ったなしの状況です。失業率はFEDが示す4.0%、インフレ率3%に既に到達していますし、利下げの織り込みが進むのは当然だとも言えます。インフレに対して既に目標値付近に達していることからFEDの恐れるインフレ再燃がないと判断されればすぐに利下げに動くのではないでしょうか。

週末に発表されたミシガン大一年先期待インフレ率も数か月ぶりに下振れしていましたし、市況観としては利下げへ確実に向かっているように思います。インフレは下がったのなら労働市場を今よりもさらに冷え込ませる必要はないと考え、早く利下げへ動きたいのではないでしょうか。

来週の注目の経済指標としては米小売売上高の発表があります。小売りの結果次第では金利をさらに下げる可能性もあります。先ほども書いた通り、大きな流れがくれば一気に3%台へいくことも頭に入れておきたい。あとはパウエル議長やその他FED高官の発言などがあります。パウエル議長は今週コメントしたばかりですが、その他メンバー共々ニュアンスの違いなどがあるのかどうか気にしておきたい。

わが投資術 市場は誰に微笑むか

欧州市場

7/7の第二回フランス選挙にて注目が集まった極右政権による政権奪取でしたが、結果は左派政権が第一党となり、しかも全く期待されていなかった与党連合が第二党となり大きなサプライズとなりました。

週明け混乱を不安視されていましたが、市場はほとんど動かず、極右政権一色になることに対する不安が選挙に出ており、市場への安心感から無風という結果を招いたのかなと感じました。

今週はECB政策金利の発表があります。事前予想は据え置きのまま。ラガルド総裁がいつも気にしてコメントしている「データ」もそれほど良いわけではありませんしね。それと米国の利下げがまだということも大きいように思います。ラガルド総裁がいうように「独立している」とは言え、足並みを揃えてくるのではないかと見ています。

ただもしサプライズで利下げしてくるようなことがあれば市場は大きく荒れることが予想されます。最近買われているユーロに関しても売られる材料になるでしょう。

日本市場

止まらない円安におそらく介入らしいものが入り、大きな円買いと共に対円ペアは急落しました。ドル円は162円手前で足踏みしていた中、米CPI消費者物価指数の発表と共に大きく円買いが入り一気にドル安円高の地合いで157円台まで下げることとなりました。

介入の有無はまだ明言されていませんが、おそらく介入したと報道などもありました。動き的には介入だったと思いますがどうだったんでしょうか。

個人的にはこのレート付近で介入するとは思っておらず、まさかの一言でしたがドル円レートで言えば一気に4円ほどの下落となりましたね。ただ米金利も下値抵抗ラインで耐えている形、そして日金利も上値抵抗ラインがあり、ここをトライするのかどうかに注目が集まります。ただ日米金利どちらにしてもここから動くのに材料が要りそう。

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

来週のドル円

4時間足チャート。

上昇一辺倒だったドル円。一気に押しが入って下落し157円台へ。週明けまだ円買いに注意したいですが目線はやはりまだ上目線。高値を越えていくかどうかはわかりませんが金利をみても一度反発する所ではないでしょうか。ただまだ弱い形なので週明け下げは警戒しておきたい。

ファンダメンタルズでみるとドル安ベースで今後は動きそうな形になって来ています。ただまだ米金利も利下げはしていない状況です。そこまで大きなドル安展開が来るのかどうか。日本もまだ金利を上げてはいないですし、国債購入の減額に関してもまだ行われていません。なので大きくみて円安ベースはまだ変わらずと見ていますが、今回のような一時的な円買いには注意しておきたい。

来週のドル円の予想レンジは160~155で見ています。下方向へ現在振れていますが来週下落しても限定的と見ています。もちろん介入があればさらに下へいくことも想定されますがとりあえず下値のめどを155に置いています。個人的には買っていきたいですね。

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では!!

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