2024.9.9週.【FX市場動向】注目の米雇用統計は弱含み市場の期待通りにいかず揺れたまま来週の米CPIに持ち越し。

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ファンダメンタルズ
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こちらの記事ではファンダメンタルズに特化して、毎週末にこれまでの簡単な流れとそれによる見通しなどを書いていきたいと思います。なるべくFXに関連するものだけに絞って、そして簡潔に書いていきたいと思いますので気軽に読んで頂ければと思います。

それでは٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!

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インデックス投資は勝者のゲーム 株式市場から利益を得る常識的方法

ファンダメンタルズ・市場動向・通貨強弱

今週は完全にリスクオフに傾いた週となりました。特に円買いが強く出た週となり円絡みのペアは軒並み下げ相場となりました。リスクオフらしくオセアニア通貨は売られましたが、ドル含め欧州通貨などはあまり売り買いに乏しかったように思います。

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インデックス投資は勝者のゲーム 株式市場から利益を得る常識的方法

米国市場

9月に入り注目された雇用関連の指標の結果が出ました。「市場の期待通り」軒並み下振れをし、市場は利下げへ織り込みを進めています。経済指標はFOMCまでまだCPIを残していますが、これまでは弱いながらも経済鈍化をそれほど感じさせない結果が続いています。つまりそれほど景気後退を示唆していない結果であると言えると思います。

その中市場の利下げへの織り込みは急激に上昇し、今回のFOMCでは0.50の利下げへの期待が大きくなっています。雇用統計後のウォラー理事は他のメンバー同様、利下げを容認する内容のコメントを残すも、「なぜ今慌てて大幅利下げに転じる必要があるのか」とも付け加えています。

経済指標の結果は鈍化しているもののデフレではないと示し、インフレが弱まったという認識でいることも言及。「弱まってはいるが弱くはない」という見解を示しています。

このような発言をみるとFRBの最初の利下げは0.25にとどまりそうですがどうなるでしょうか。

経済

まずは今週の経済指標はどうだったか。ISM製造業は47.2(前回46.8)と僅かながらも上向きの結果を示しました。詳しくみると雇用は伸びている点はプラスですが、仕入れ価格が上昇、新規受注マイナス、そして在庫はプラスと今後価格が下がりそうな気配を示唆しています。

次にISM非製造業はどうだったか。ISM非製造業景況指数(サービス)は51.5(前回51.4)と50越えをキープしそして上振れしているのは好材料だったように思います。中身は仕入れ価格上昇、雇用は僅かながら減少、新規受注は上昇と強い内容となっていました。

ISMを総じてみても、製造業は50をまだ切っている内容といえども悪くはなかったですし、サービスは引き続き好調なのをみると経済の強さはまだ堅調なことがわかります。逆に今が底でここから上昇して行くのではないかといった声もあります。

雇用

そして今週大注目であった雇用関連はどうだったか。まずはJOLTS求人の発表がありました。この所ずっと下振れしている指標ですが、今回も下振れし、その内容も大きく減少し767.3万人(前回818.4万人)となりコロナ前の求人件数と同じような水準まで戻ってきたことになります。

次にADP雇用ですが、こちらも大きく下振れした結果が出ており、9.9万人(前回12.2万人)に減少。10万人を切ったということもそうですし、予想が前回を上回ると見ていたこともあり大きくドル売りへ傾いたように思います。

最後に雇用統計ですが、非農業部門雇用者数は14.2万人(前回11.4万人)だったので割と回復したように思います。ただ予想が16万人だったためその期待より下振れしたことにより、初動はドル買いからでしたが結果ドルは大きく売られることとなりました。

そして先日雇用者数の80万人ほどの調整があったように、6月分17.9万人→11.8万人、7月分11.4万人→8.9万人へ下方修正されたことも大きかったように思います。となると今回の14.2万人も修正があるのかどうか。来月の修正値にも注目が集まるものと思われます。

サームルームで注目を集めた失業率は4.2%(前回4.3%)となり、0.50利下げへ前進していた市場の織り込みが少し躊躇する内容になったのではないかと思います。

あと気になるのは賃金ですね。こちらも物価に直結する内容になるので注目度が高いかと思いますが、こちらは先月比、前年同月比とどちらも若干の上昇を見せており、これらをみるとやはりいきなり0.50利下げは無いのかなと思ってますがどうなるでしょうか。

とはいえ、市場は現在もなお年内およそ1%の利下げの織り込み(4~5回分)を進めています。来年夏までにはその倍ほどの織り込みを進めています。この織り込み方をみると去年の年末を思い出してしまいますね・・・。

それほど利下げが必要なのかどうかは今後徐々に利下げをしながら、そして経済推移(指標の結果)を見ながら決めていくものと思われますが、個人的には段々と剝がれていくのではないかとみており、そこまで極端な利下げにはならないのではないでしょうか。

市場は深くて長い利下げを期待しているように見えますが、米国市場がそんなに深刻な状況ではないことから徐々に織り込みの強さがなくなっていくのではないかとみています。

市場と金利

あと話題になっていたのは米金利の短期と長期が順イールドになってきたということでしょうか。

とはいえ、現在交差したような形でまだフラットであると言えると思います。ここから剥がれて順イールドに徐々になっていくかと思いますが、急落している原因は利下げへの期待感であると見ているのでここから本当の利下げが始まってどうなるか。実際次のFOMCで利下げが0.25だった場合どうなるのか。現在3.7%ほどで推移していますが、FF金利がまだ下がっていないことから現在の金利の低下には注意が必要かと思っています。

来週は注目のCPI消費者物価指数の発表があります。FOMC前の重要指標として注目が集まるものと思います。雇用統計では利下げが0.50なのか0.25なのか決めきれなかった所があり、その分CPIの結果次第で大きくまた市場が反応しそう。ただCPIはこれまでの指標結果からするとそれほど強い結果は予想されておらず、弱含んだ結果になるだろうと予想されています。少しの上下では誤差範囲となり、結局はこのままFOMCを迎えそうだとみています。ただインフレ状況は市場もあまりもう関心がないとは言え、再燃するような可能性を持たせた結果(明らかに強い結果)だった場合は大きく状況が変わるかもしれないので注意しておきたい。

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日本市場

日経は今週も慌ただしい動きになったかと思います。8/5に付けた安値から反発してどこまで戻すかに注目が集まっていましたが結果的には9/2の週明けすぐにつけた39100円を高値に急落。週終わりは36300円ほどで引けています。慌ただしく上下する株価に市場はかなりストレスを感じているのではないでしょうか。

株価の急落の要因としては経済指標での賃金が良かった結果だったものと思われます。名目賃金、実質賃金どちらもプラスでしたし、特に実質賃金は予想をはるかに上回る結果だったことが円高株安のきっかけだったように思います。

円高に振れた割には金利も下落していますね。円に関しては金利と連動していないことはしばしばあります。ただそこまで上げ切れない金利の中で円買いがどれほど続くのか。そこには注目しています。仮に利上げをしたとしても0.25の利上げで金利にどれほど影響があるのか。雰囲気で大きく揺らぐ市場ですが、しっかりと見ていきたいと思っています。

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来週のドル円

ドル円 日足チャート。

月末月初はボラティリティが出やすいこともあり、今週も大きく値幅が出た週となりました。予想レンジは143~149.5としていましたが結果は下へ大きく値幅が出た形となり141円台へ向かう流れとなりました。

円キャリーの解消が和らいで円安へ少し振れていくとみていましたが市場は一気にリスクオフムードになり円買いが強く入った形となりました。

現状はこの押しがあとどれぐらいあるのかですが、今の所来週は今週ぐらいの下押し(円買い)は続かないのではないかとみています。(小幅に留まるのではないか)。円安にとまではいかなくても、リスクオフの解消から大きな円買いは弱まるのではないかとみています。金利もそこまで上がっていないこともあり、日米の金利差もそれほどここから埋まらないのではという見立てです。

米金利も一旦この辺、日金利もこの辺でウロウロする(材料がない)のであればドル円もどこかで下げ一服した後、少し上向く時間帯になるのではないでしょうか。ただ来週は米インフレ状況を示すCPIが発表されるので、それが予想をかなり下回るようなネガティブに動くのであれば一段下げも考えられます。

来週のドル円の予想レンジは140.0~146.0で見ています。円高でドル円上値は重い状況は続くとみていますがリスクオフが少し和らぐものとみており、その分反発するのではないかとみています。月初だったこともあり、今週は大きくボラティリティが出ましたが来週は少し落ち着くのではないでしょうか。

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