ども、OGです(‘ω’)ノ
こちらの記事ではファンダメンタルズに特化して、毎週末にこれまでの簡単な流れとそれによる見通しなどを書いていきたいと思います。なるべくFXに関連するものだけに絞って、そして簡潔に書いていきたいと思いますので気軽に読んで頂ければと思います。
それでは٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!
このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに相場環境認識を中心にFXにおける気付きを記事にまとめています。
”相場に深入りせず、流れを掴んで乗って行く”
ファンダメンタルズ・市場動向・通貨強弱
今週は先週リスクオン気味に動いた通貨が平常運転へ戻っていったように思います。ペアでみるとボラタイルな相場は続いていますが、総じてドル安が大きく先行した週となったように思います。ここから夏枯れ相場が次第に収まっていくのではないでしょうか。
通貨別でみるとオセアニア通貨、特にNZドルが大きく買われ、ポンド、ユーロも比較的買われた週となりました。円も買われていたため、ドル売りが強かったためドル安が目立った形となりました。
来週から巻き戻しがあるのかどうか。極端な相場が続いているので注意して臨みたいですね。
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米国市場
今週最も注目されていたイベント、ジャクソンホール会合が開催されました。注目されたFRBパウエル議長はおおよそ利下げについてさらに確度の強いコメントとなり大きくドル安へ傾いた流れとなりました。
「政策を調整する時がきた」「インフレ率2%への確信を強めた」「労働市場はコロナ禍前よりもタイトに」「利下げの時期とペースは今後のデータ次第」「労働市場の冷え込みを確認」
などとパウエル議長はコメントし、以前から注目されているように、すでにインフレに関しては恐れておらず現在は労働市場、雇用へポイントは移っていることがわかります。そして利下げへの確信をも強めているとしています。ただそれが0.25なのか0.50なのかはデータ次第ということでしょう。
市場はこれまで0.50利下げへの織り込みを進めており、それが強まっていた印象がありましたが、現在利下げへ0.25でほぼほぼ織り込んでいる形です。0.50の織り込みが弱まっているのに対してドル安が加速しているのは気になりますね。ただそれにしては金利がそこまで大きく下落していない。織り込み方と金利低下は見合っているように思いますが、ドル安具合が極端になっている感じがしています。先々の利下げ織り込みが強くなっているという点でドル安になっていそうです。
ここからまた材料探しになってくると思います。金利が下降トレンドに入ってはいますがまたここから下げるとしても材料がいると思いますし、またあまり材料がなければ出尽くし感から巻き戻しも考えられます。
直近で言えばFOMCまでに雇用統計があります。前回の雇用統計ショックがまたあるのかどうか。極端なネガティブな材料が出ればパウエル議長がコメントしていたように「なんでもやる」ことから0.50の利下げへまた前進する可能性も大きい。利下げサイクルへの入り方も注意しておきたいポイントになりそうです。
主要各国が利下げへ踏み込んでいる中、米国はまだ利下げをしていない現状です。ここから米国も利下げサイクルに入ることから、各国もさらなる利下げへやりやすくなりそう。個人的にも多少のズレはある中で足並みを揃えてくるものと思っているので各国今後の利下げについても注目したいです。
少し懸念点を言えば、米金利の低下が早いということです。下降し始めてから一気に下降しまだ下げ止まっていない。それほど反発もなく一気に3%台へ来たことが少し懸念点に思っています。大きくみるとここからFF金利が下がる(利下げサイクルへ入る)として、金利がまだまだ下げるのか?ということになります。
逆イールドが順イールドへ向かい始めているわけですが、極端にFF金利との乖離が出過ぎるため、埋めてくる時間が必要になってくるはず。つまり順イールドへ整う時間になってくるのではないかと思っています。そのためここから極端な金利安、つまりドル安にはつながらないのではないかと思っています。少し長い時間での様子を見ていく必要がありますが、極端なドル安よりも徐々にドル安になるのではないかという見方をしています。
ジャクソンホールの他に注目されていたイベントとして、8/21の米労働省労働統計局による年次改定が発表されました。2023年4月から2024年3月まで1年間の雇用者数が最大100万人下方修正されるとの観測が8/19に報じられドル円は下落する動きを見せていました。これに関しては毎年あるもので修正も幅を持ってされていますが、この利下げへのタイミングで市場が関心を示したため為替にも大きく影響したように思います。結果的には81万人ほどの下方修正で「思ったほどの下落」とはなりませんでしたがしっかり下落した形となりました。これらも利下げへの道筋の中に入っていたのかもしれませんね。
今週の米国経済指標としては、消費者信頼感指数、GDP、PCEデフレーターがありますがそれほど重要指標とは言えないのでやはり来週の雇用統計まではレンジ相場になりやすそう。
日本市場
日銀植田総裁が8/23の国会閉会中審査に出席しました。植田総裁はジャクソンホール会合には出席せず今審査へ出席することとなり5時間に及ぶ答弁を行いました。
その中で金融市場への注目がされる中、ドル円高にも言及。「過度な円安の修正」とし、他にも政策についても言及しました。
「市場の不安定化、米景気減速懸念の広がりあった。ドル円相場については一方的な円安修正が進んだ結果。市場は引き続き不安定であり高い緊張感を持って注視する。利上げは円安による輸入物価の上昇リスクも考慮したため。経済・物価の見方や政策の考えの分かりやすい説明は重要。緩和調整という基本姿勢は変わらない。市場とのコミュニケーションをとって適切に政策運営をし、見通し実現のリスクをしっかり見極めていく。さらに政府と連携をし情報を伝達、市場動向が見通しに及ぼす影響、7月利上げの影響を今後見極める」としています。
金融正常化へ向けて進めている形を取っているので、緩和継続としても利上げしていくという方向へ向かっているということは頭に入れておきたい。
鈴木財務相も以下のように言及。「デフレ脱却宣言していない。後戻りする可能性は否定できない」 「為替が急激に変化することは望ましくない」
一部市場では植田総裁のコメントに、上手く説明し利上げ継続への流れを見せたという声も上がっています。市場への過度な動きを嫌うということから、米大統領選のあとに次の利上げを検討しているのではないかと期待される声も上がっています。
植田総裁の答弁を見ていくと、実質賃金については大きく注目しているように思われます。今後の日本経済指標についても、賃金そしてインフレデータに関しては注目ポイントになるかなと思います。
来週のドル円
日足チャート。
中々上昇出来ないドル円。チャートは日足ですが、かなり上値が重く下圧力が強いことがわかります。このまま直近安値を割るのか、耐えるのか。そこに注目しています。
ファンダメンタルズ目線で言えば既述した通り、ドル安トレンドに入ったことは間違いないですが、急激なドル安を継続するかと言われれば疑問視しています。ただ円に関しても、緩和継続としながらもさらなる利上げに含みを持たせていることから円高気味に動いています。その流れは継続していくものと考えていることから極端な円安にはなり得ず、ドル円も上値が重いまま動いていくのではないかとみています。
今週の目線としては、先週と同じくそれでも安値を割らない目線でいますので、個人的には141.6が底値となり少し上昇傾向になるのではないかとみています。
来週のドル円の予想レンジは142.0~148.0で見ています。引き続きボラタイルな相場が続いており、少しの材料で一気に動いてしまうことが最近の相場です。いつもより少し幅をもって臨んでいきたいと思っています。
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