2024.7.8週.市場動向。米雇用統計の結果を受け大きく金利は低下し9月利下げへ市場は期待か。来週注目指標はCPI。

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ファンダメンタルズ
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ども、OGです(‘ω’)ノ

こちらの記事では、ファンダメンタルズに特化して、毎週末にこれまでの簡単な流れとそれによる見通しなどを書いていきたいと思います。なるべくFXに関連するものだけに絞って、そして簡潔に書いていきたいと思いますので気軽に読んで頂ければと思います。

それでは٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!

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ファンダメンタルズ・市場動向

週明け、注目されていたフランス選挙絡みはサプライズとはならず逆に安心材料からかユーロ、ポンドともに買われる要因に。週明けから欧州通貨の上昇が目立ち、先週も買われていた(リスクオン気味の市場)オセアニア通貨(特に豪ドル)は今週も引き続き買われることになりました。

対してドルは経済指標の弱さを受け利下げへという動きからドル安に傾いています。円は経済指標も弱く、利上げへの期待も薄いことから引き続き円安が続いている状況です。

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米国市場

まずは大統領選について。

まだわからないことですが、一部報道ではバイデン大統領が立候補を取りやめるという報道もされています。それや体調を崩しているとの報道もありますね。後任が誰になるのかという話題も出てきていますが、バイデン大統領の代わりになる人(トランプ氏と戦える人)がいるのかどうか。

現状では副大統領のハリス氏を推す声がありますがトランプ氏との対抗馬となり得るのかどうか。確かに今のままでもトランプ氏への次期大統領を推す声「もうトラ」なんて声も聞こえてきますが、それと同じく「トランプリスク」についても話題が上がっています。トランプ氏は財政政策に関して拡大政策を以前から掲げておりそれを「インフレリスク」としてリスクとなるという議論ですが、それらについても選挙に影響があるのか、どうなるか今後も動向に注目しています。

今週は重要経済指標も多くありました。

まずはISM。インフレ指標の一つと見られており注目されていましたが製造業、非製造業ともに予想を下回る結果になりました。特に非製造業、サービスに関しては下振れの内容がかなり大きく影響したように思います。数値は50を下回りさらに48.8という結果となり市場へ大きなサプライズとなりました。製造業も48.5と前回値(48.7)をも下回り、前回値を上回ると予想されていたためダブルで下振れした形となりました。

雇用関連に関しても、JOLTS求人が若干上振れしたもののADP雇用が下振れし金利動向は大きく下落し弱さを印象付けたように思います。

さらに週末大きく振れた雇用統計も中身を見ればしっかりインフレは落ち着いていることがわかります。雇用結果としては20.6万人とされ予想19.0万人よりも上振れしていますが、前回値27.2万人からみると大きく落ち込んでおり、そして同じく発表された先月、先々月の修正値も大きく(2か月でマイナス11万人という・・・)、市場にはサプライズになったのではないでしょうか。為替の動きも激しかったですからね。

そして去年の年末から特に注目されているパートタイムの増加についても引き続き増加傾向にあり正規雇用の減少と一緒に雇用統計の弱さを表す(ネガティブな)材料になったかと思います。

さらに雇用統計の中でも注目していた失業率は4.1%へ下落(失業率の上昇)しており、市場はそれをネガティブに捉え金利は大きく下げを見せたように思います。実際FEDは前回FOMCにて年末の失業率の見通しを4.0%にしていたことをみるとFEDにとっては利下げへ前進したと言ってもいいかもしれません。この結果を受けて米長期金利は一気に下降(下記でチャート表記と推移説明あり)、2年金利もつられて4.6%へ強く押しました。これを受けて市場の話題は9月の利下げへ。来週も重要経済指標が続くのでこの金利動向はしっかり見ていきたい。

来週の注目の経済指標としてCPI消費者物価指数があります。結果次第では大きく動きそう。サプライズには注意したい。あとはPPI生産者物価指数やパウエルFRB議長の議会証言も予定されており、今後の利下げについて何かコメントがあるのか。前回の議会でも利下げへのコメントを求められていたことから今回も利下げについてコメントはありそうですが「でこぼこ道」のどの位置にいるのかをパウエル議長自身から聞けるのかどうか。

米10年金利ですが、安値(4.2%付近)をしっかりキープして上昇するも今週また大きく下げた形です。ただレンジを作っているだけ、つまりどちらにも転ぶような流れが出ていない、材料探しの最中とも言えます。今後の展開で言えば長期的に見て徐々に切り下げていることから上限を4.5%にして今後も緩やかに切り下げていくのではないかという見方をしています。

わが投資術 市場は誰に微笑むか

欧州市場

先週の6/30に注目されていたフランス選挙が行われ、市場の予想通り極右政党である国民連合が得票数を伸ばし、マクロン大統領率いる与党連合は大きく差を開けられました。7/7の第二回目の選挙でも国民連合が得票を伸ばすのであればさらなるねじれを生むことになり国会も混乱をきたすこととなりそう。

選挙による為替の影響はなく週明けはユーロは大きく窓開け、欧州通貨自体は先週に続き買われた形をとりました。7/7の選挙ももちろん結果を見てからということになりますが、事前予想ではやはり国民連合が大きく議席を取るのではと見られていることから、その影響でマクロン大統領が支持する与党連合が大きく負けることになっても市場への影響は小さいように思います。

英国総選挙も今週7/4に行われ、こちらは14年ぶりの政権交代となりました。スナク首相は負けたことで首相を辞任するという結果となりました。こちらも大きな出来事でしたが市場は織り込んでいた内容であったことからほとんど為替相場に影響はなくほとんど無風でした。

わが投資術 市場は誰に微笑むか

日本市場

円安が止まらない。米金利が下がっていることにより一時的に現在円安が止まっているように見えますが、介入警戒が全くなく為替市場では安心して円を売って行ける環境になっている状況のように思います。

米金利の下降により日米の金利差が埋まり、現在円安を「今までより」感じないだけで円安自体は変わっていないように思います。ドル円を見ればそれが「過度な動き」を抑制しており、介入に至らないことになっているように思います。ただ介入をしても日本の政策が緩和から本格的に脱却しない限り現在の円安への傾きは変わらないのが現状かと思っています。

注目されている「利上げ」と「国債購入の減額」についてもあまり期待出来なさそう。確かに米経済は上記で書いた通り落ち着いて来ており、それに伴い米金利も上値は重くなっていく見方をしています。それにより日米金利差が埋まり円安圧力への影響が小さくなることも考えられますが、自然金利の動向でそれにより急な円高(ドル円クロス円の急落になるような)を生むとは見ていません。

米金利自体は緩やかに落ち着いていく目線ではいますが、まだまだ材料は少なく急に大きな流れが生むとは思えません。やはり大きな流れ(円安)を止めるには政策の転換が見えるまでは現状のまま行くのではないでしょうか。それによる金利差が生まれたあとの円高には期待しています。

先週当ブログで既報通り、日銀植田総裁は「国債購入の減額」と「利上げ」は「同時にあり得る」とのコメントをしていますが、個人的にはその可能性は小さいと思っているので、やはりまだ円安は続くのではないでしょうか。とりあえずは日本の政策の変更、転換がない現状、円の動向についてもやはり米利下げが始まってからというような見方をしていますね。

経済評論家の父から息子への手紙 お金と人生と幸せについて

来週のドル円

4時間足チャート。

やはりベースは円安の現状です。円安の流れに乗って大きく上昇を続けるドル円ですが現在一旦の天井で反発しています。米金利の下落により日米の金利差が縮まったことがドル円の上値を抑えた要因だと思いますがただどちらにしても介入感も薄く、ドル円の上昇方向への目線は変わらず。

来週のドル円の予想レンジは163~159で見ています。下方向へ現在振れていますが限定的と見ています。仮にここからさらに落ちたとしても下方向には限定的と思っており、上方向の目線は継続でいたい。

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