2023.11.27週 FX為替相場展望。今週のファンダメンタルズの振り返りと来週の考察。気になる米ドルの動向を探る。

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ファンダメンタルズ
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はい、どもOGです(‘ω’)ノ

今回は「2023.11.27週 FX為替相場展望。今週のファンダメンタルズの振り返りと来週からの考察」について書いていきたいと思います ٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!

このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに相場環境認識を中心にFXにおける気付きを記事にまとめています。

”相場に深入りせず、流れを掴んで乗って行く”

これが負けない秘訣だと思っていますので流れに乗るためにどうするのか、これに絞って取り組んでいきたいと思います(‘ω’)ノ

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今週の振り返りと後追いファンダによる来週展望

通貨強弱

まずは通貨強弱からみていきましょう。

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今週は大きくドルが売られた週となりました。週前半こそ、先週の流れを受けて円買いがありましたが調整が終わったのか一気に売られていき形はドル安円安の形に。オセアニア勢が買われていたのでリスクオンに相場が動いていたのがわかります。

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市場レポート

米市場動向

<FOMC議事要旨>

まずはFOMC議事要旨について書いていきたいと思います。為替に関して言えば、議事要旨による市場への影響はそれほどなかったように思います。

11月のFOMCでは金利の据え置きを決定し、二会合連続しての据え置きとなり、議事要旨には「委員会は慎重に進む態勢にあり、各会合での政策判断は引き続き、入手する情報の全体像に基づいて行うことで全参加者の意見が一致」と記され、今後の政策金利の動向に関して「慎重に進む」戦略を取るほか、追加引き締めの是非はインフレ目標に向けた進展度合いに基づいて判断することで見解が一致したようです。

議事要旨の中身をまとめますと、全員が金利について慎重に取り決めることで同意。インフレの進展が不十分な場合はFRBは更なる引き締めを検討。複数の当局者は個人消費の勢いが維持される可能性を指摘。さらにインフレ圧力が緩和する更なる証拠が必要だとも指摘。消費支出に関するデータが再び予想外に上向きになったことを指摘。インフレ率2%へ戻すために金融政策スタンスを十分に制限的に維持することが重要。多くのメンバーはインフレの上振れリスクを認識

11月のFOMC時点では、それまでのインフレ指標が鈍化していたものの依然として経済指標に関して強い数字が続いており、FRBはその点においてインフレ再燃が頭にあったのだと思います。実際米長期金利は10月時点で5%へ上っており、そこからメンバーが一変「長期金利上昇がFedの利上げを肩代わりする」旨のコメントをし始めました。

ここで市場は今までの金利の流れを「どれだけ引き上げるのか」から、「どれだけ長く保つのか」に移行したように思います。

ただそこから金利は一気に下方へ向かうことになり、さらにはFOMC後の経済指標では続々と経済鈍化を示す指標結果が出てくることになりました。金利は4.5%を割り、一時4.3%台まで下がりました。今度は利上げをするのかということですが、インフレの指標結果は鈍化を示しているため、利上げの終了とする見方が強くなっているのが現状です。現に市場は2024年5月ごろからの利下げを織り込んでいる状況です。

先に書いたように、為替がそれほど動かなかったことをみても、議事要旨自体にはそれほど注目が集まっていなかったようには思いますが、内容は少しタカ派に寄っていたようにも思います。金利をこれ以上下げたくないFRBとしてはここで釘を刺したかったのではないでしょうか。

<米消費>

次に注目の消費についてですが、注目していたクレジットカードの消費が徐々に落ちてきており、これまで強かった消費における陰りが見えてきたように思います。

景気を支え続けてきた米国の消費者層(年収10万ドル世帯のアッパーミドル層)に消費を抑える動きが見られ、これはリセッション(景気後退)回避で個人消費に大きく依存してきた米国経済にとって懸念材料となりそうだとBloombergでも報じられました。ホリデー商戦を控えた3カ月間では、アップルやコーチなどアッパーミドル層向け小売企業群の売上高が過去2年で最大の落ち込みを記録したようで、小売業全体の売上高が増加傾向にある一方、比較的裕福な地域のショッピングモールでも消費の低迷が見られたとしています。

<米中古住宅販売

インフレ指標の一つとされている中古住宅販売戸数は379万件となり、コロナ禍での最低値をも下回りこちらもまた市場に急激にインフレ鈍化を示唆したように思います。

やはり急激な米金利上昇によりローンでの購入が減少しているのが一因かと思われます。今回の減少もそうですが、徐々に減少しているのをみると消費の面で鈍化しているのも理解出来ます。

欧州市場

EUのPMI購買担当者景気指数は未だ製造業と非製造業ともに景況感の分かれ目となる50を下回る状況が続いています。数値は市場予想を上回り、製造業は43.8、非製造業は48.2と数値そのものは低いですが、底打ちしたとしてネガティブさは感じられません。

英国のPMI購買担当者景気指数もユーロ圏のPMIと同じく50を下回り低迷を続けていましたが、製造業は46.7、非製造業は50.5とこちらは50を上回る結果に。製造業も予想を上待っており、こちらもネガティブさはないように思います。現にポンドは買われていった流れになりました。

ここまで大きく売られていた欧州圏でしたが、底打ちし経済が本格的に回復していくのであればかなりのプラス材料。大きく買われていくことになると思います。金利自体は利上げの停止を話されていますが、利下げはまだ。経済の回復を待つまではないのではないでしょうか。

来週動向

来週は米PCE個人消費支出、米GDP国内総生産が発表されます。そしてインフレ指標で重要なISM製造業景気指数も控えています。市場は注目しているのはインフレ鈍化が進んでいるのかどうか。インフレの再燃は市場の織り込みの中には無さそうなので、ポジティブな結果になればドル買いが進みそう。GDPの速報値は強い数字でしたからね。改定値がどうなっているのかにも注目が集まりそうです。ISM製造業景気指数も50を下回っている中、前回よりは改善の予想。こちらも底打ちして経済が上向きを示すのかどうか。

インフレの陰りが見えてきている米経済ですが、まだまだ経済自体は強く、デフレまでの道は遠い。先日のPMIなどの指標においては弱かったとはいえ、底打ちしているように見えます。先のISMで書きましたが、ここから経済が上向きになるのであれば、ドル自体もまたそこまで売られる動きにはなりにくいのではないでしょうか。

そして金利ですが、注目している米長期金利がどれぐらいまで下げを見せるのか。FRBの言葉などをみるとそこまで下げたくはないのではないかと推測しています。先週に引き続き4.3%~5%ほどで推移するのではないかと今はまだ見ていますね。

ブラックアウト期間へのラストとして、FRBパウエル議長が金曜日深夜に会見を開きます。そこでどのような発言が出るのかに注目が集まりそうです。そこまでの指標結果と金利の動向はしっかり頭にいれて臨みたいですね。

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為替動向(ドル円)

今週も先週に引き続きドル安円安での流れに。週前半で買われていた円も調整の域を脱せず後半には売られた形になりました。

先週の考察通り、円安は既定路線。買われてもそれが押し目になる形に。ドル円はドル売り強かったため難しい局面でしたが、クロス円はしっかり押し目になりました。押し目買い勢が多かったように思いますね。

ドルと円にしてもまだまだ金利差は大きく、ドル円でみてもポジションを売りに回すのにはまだ早いかと感じます。レンジを付けながら角度を付けていくのかどうか。それともまだもう一度高値トライを目指すのか。その辺は各通貨の動きに注意したいですね。

来週も大きな指標はなく、ドル売りも一服しそう。弱い中でどれだけ反発するのかに注目しています。先週考察していた147-152のレンジを形成する目線は来週も同じく。ただ傾いてくるとボラが大きくなりそうなので注意したい。来週は現在の傾きを見ながらもう少し下げたレンジ146-151で見ています。

来週の各ペアサイクル考察

サイクル考察はこちら OG@ドル円は友達|note に書いています。よかったらどうぞ。

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