2025.6.29.中東情勢は停戦合意でリスク回避。市場はリスクオンへ。米経済鈍化し金利低下ドル安トレンドは継続。

ども、OGです(‘ω’)ノ

現在の市場動向をまとめていきたいと思います。出来るだけFXに関係するものを主にピックアップして書いていきたいと考えていますので参考までに読んで頂ければと思います。

※本投稿は情報提供を目的としており金融取引を推奨する意図はありません。

パックンの森のお金塾 こども投資

スポンサーリンク

市場動向

今週の通貨強弱。

市場は大きなドル売りトレンドに。関税交渉が終わったポンドと、財政拡大をしたユーロが継続して強く、さらにイラン・イスラエルの中東情勢リスクの後退で市場はリスクオン。ただ現在はリスクオフでもオンでもドルは売られていますね。

つい先日だった中東情勢リスクが明らかに後退し、市場は楽観ムード。日曜日に緊張感が漂い原油価格が急騰したのが嘘のように現在は64ドル付近にまで落ちて値動きも落ち着いています。

パックンの森のお金塾 こども投資

米国市場

米金利

米国債10年金利。日足。

米長期金利は下落して4.3%を下回ってきました。直近一ヶ月はずっと切り下げている形です。それに呼応するようにドル安トレンドが続いています。

おそらく米金利の利下げへの織り込みが市場では進んでいるのではないかと思われます。ただ懸念された「米国売り」は4月以降極端に起こっておらず、現在の金利低下をみても米債買いに傾いており、買い戻されていることがわかります。

CMEの利下げ織り込みをみても、9月利下げへ90%以上織り込んでいます。FRBパウエル議長が利下げへ慎重な姿勢を見せていましたが、先日利下げへの踏み込んだ発言も出て(その後、いつもの「データ次第」とトーンダウンしたものの)市場は敏感に反応し、利下げへ織り込みを進めた形ではないでしょうか。

先日、ウォラー理事やボウマンFRB副議長が現状インフレを抑えられている形が継続するのであればと前置きした上で早期の利下げへの支持を表明したのも大きく、市場は利下げへ確度を持ったように思います。特にタカ派であるボウマン氏の利下げへの発言を受けて大きくドル売りに傾いた瞬間だったように思います。

パウエル議長の発言もFOMCの時よりも踏み込んだ発言が聞かれ、市場は利下げへの織り込みを強めています。ただその他のFRBメンバーたちも利下げについてコメントしており、それぞれ早期の利下げへ消極的な姿勢を示しています。

7月へ入りここから関税の影響は市場(実体経済)にも広がる(影響が出てくる)と見られ、経済指標の動向に注目が集まります。

パックンの森のお金塾 こども投資

6/23週経済指標動向

6月米PMI総合は52.8となり予想52.2を上振れ。前回も大きく上振れています。6月PMI製造業は52.0となり前回と同値であるものの予想は上振れ。サービス業は前回53.7を下回るも予想を上回る結果となりました。

消費者信頼感指数カンファレンスレポートは大きく下振れした結果に。その時の市場への影響は限定的に見えましたが、ドル安トレンドの材料となったと思います。

新築住宅販売件数や新築住宅販売件数は大きく下振れ。景気鈍化を示唆しているものと思われます。

四半期実質国内総生産GDPは大きく下振れ。個人消費GDPも下振れしており、こちらも景気鈍化を示唆。

新規失業保険申請件数は今週分は少し戻した形ですが、徐々に増えている形で推移しているので週ごとで一喜一憂せず大きく見ていきたい。

失業保険継続受給者数は増加し悪化傾向に。こちらも徐々に増加しており、今後も確認が必要です。

5月PCEは下振れ。個人所得が大きく下振れしているのが懸念材料。

5月PCEデフレーターは若干ですが前月に対して強い形を維持。その他が弱含みの中、今回のデフレーター、コアともに前回を上振れし、予想も上振れしています。

経済指標をみていくと、徐々に鈍化しておりFRBの目論み通りの動き。今後の関税リスクが排除されれば大きく利下げをしていけるのではないでしょうか。

パックンの森のお金塾 こども投資

中東情勢リスク

先週末にイラン・イスラエルの中東情勢が激化し、原油価格が急騰、市場はリスクオフになるか!と月曜朝を迎えると中東情勢もトーンダウンし、そこから原油価格は一気に下落。今週終わるまで反発はない形で終わっています。

米国がイランへの攻撃をしたことで中東情勢への緊張感が高まった今回の件ですが、一転してイラン・イスラエルの停戦合意への動きとなったものの、火種はくすぶっているようでそれに対しトランプ大統領も苦言を呈しています。

市場は完全に楽観ムードでリスクオンへと転じていますが、今後の新たな進展が起きないとも言い難いため警戒は必要。イランは濃縮ウランの製造・開発への問題もあり、完全な解決にはまだ至らなさそう。

パックンの森のお金塾 こども投資

6/30週の経済指標、その他

ISM製造業、非製造業、JOLTS求人、ADP雇用、雇用統計と大きな指標が予定されています。週末金曜日が独立記念日で米市場はお休みとなります。

パックンの森のお金塾 こども投資

日本市場

金利

日本国債10年金利。日足。

日本長期金利は軟調。中東情勢リスクの後退、そして米金利の下落により日本長期金利も上値が重い展開。日銀の利上げは棚上げとなっている中、上昇するための材料があまりないように思われます。

日銀の利上げが織り込みが後退した要因として、日銀金融政策決定会合にて利上げに手を挙げたメンバーが4人→1人になっていたこと、そして先日の田村審議委員が利上げに消極的な意見をしたことにより、「利上げ後退」へと進んだと考えられます。

パックンの森のお金塾 こども投資

市場動向

日経平均株価が40000円を突破。このまま去年の高値を抜いていくかどうかに注目が集まります。米国株式の影響を受けているのも大きいものと思われます。

ドル円日足。

ドル円だけをみれば円高のように動いていますが、円で動いているというよりもドル安が主体に動いていると言えるかと思います。ユーロ円などのクロス円は大きく上昇した形を作っています。ドル安円安での引っ張り合いですのでドル円は軟調。今後もその流れは継続しそう。

日米関税交渉

相互関税上乗せ分の猶予期限が7月9日に迫る中、日本は7度目の日米関税交渉へ動いています。中々合意には至らない中、日本は焦らない姿勢を崩していません。現在課されている10%への議論もありますが、そちらの回避は中々難しそう。早々に妥結した英国ですら10%は課せられており(米国が貿易黒字国)、日本が10%を回避出来るとは思えません。ただ、日本側も米国への投資や米国債などの保有、様々な現状の米国への貢献をテーブルに乗せているようでそれがどういう結果を生むのかは見守るしかないでしょう。

とりあえず現在定められている24%の相互関税(上乗せ14%分)は何とかしたいはず。近付いているタイムリミット内で妥結するのかどうか、日本企業への影響が大きくなりそうなため、こちらも注目材料になりそうです。来週、日銀短観が予定されており、その米関税政策の影響を受けた企業などの景況感や投資計画などが発表予定のため、それらが注目されています。

パックンの森のお金塾 こども投資

欧州市場

ユーロ圏

ユーロ圏PMIは製造業は前回と同じでしたが予想は下振れ。サービスはなんとか50に回復(予想通り)となり、一時期の底入れ感はなくなったかなという印象。ここから製造業と共に上昇していけるかどうか。ドイツは緊縮財政の緩和、つまり財政拡大を表明してからユーロ圏自体が買われており(株も通貨も)、ここからは実体経済がどうなるのかに注目が集まります。

ECBの利下げは計8度行われ、これで打ち止めかとも言われていますが、年内まだ1回織り込みが進んでいます。どちらにしても利下げ余地がこれでほぼなくなったユーロと今後利下げ余地がある米国の綱引き(ユーロドル含め)にも注目が集まるものと思われます。

関税問題で報復措置などを準備しているユーロですが、そちらの進捗もそうですし、このままユーロが買われていきユーロ高が継続していくのなら、輸出への影響もあるかと思われます。インフレと経済の綱引きにもなるのでここからのEU経済動向にも注目しています。

来週は欧州PMI、消費者物価指数、PPIが予定されており、ECBラガルド総裁の会見も予定されています。

パックンの森のお金塾 こども投資

英国

英国6月PMI製造業はまだ50には届かないものの若干ですが前回を上振れし、サービス業も51.3とわずかにですが上昇。雇用鈍化、賃金鈍化の傾向は変わらず、インフレはしっかり鈍化傾向にあることを示唆しています。特にサービス業の価格上昇が緩やかになっていることが好材料とされています。

パックンの森のお金塾 こども投資

無料メルマガ・noteテクニカルまとめ・おすすめ証券会社

<無料メルマガプレゼント>

FXを始めてみるも何から勉強して良いのかわからないそんなアナタへ。

無料でもらえるメルマガ登録があります。これをみれば相場の事を一気に知ることが出来ます。本もどれを買っていいかわからないと悩まれている方はまずはこちらを読んでみてください(*’ω’*)

↓↓↓ 無料メルマガリンクはこちら ↓↓↓

【無料】現役プロトレーダーが総合監修したFX投資E-BOOK図解オールカラー128P 

サイクロン同好会

noteにてサイクロン同好会を始めました(*’ω’*)

サイクル理論でみた相場考察を毎週書いています。興味のある方はぜひ(‘ω’)ノ

OG note.|OG@ドル円は友達

GMOクリック証券

おすすめ国内証券会社。銘柄も多く、スプレッドも狭い。安心して使えるFX取引所はこちら(‘ω’)ノ

≪GMOクリック証券≫【FXネオ】人気のiPhoneアプリ!豊富なマーケット情報、最短タップで注文可能!

暗号資産はこちら→ GMOインターネットグループの【GMOコイン】また次回も読んで頂ければ嬉しいです(*’ω’*)

では!!

OG@ドル円は友達

複数事業の経営者で兼業トレーダーです。 ”OGの相関性サイクル理論”をもとに”トレード”という本質を考えて出した答えがこれ。「全てのチャートは全てのチャートのオシレーター」。