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2025.5.4.米ISM製造業や雇用統計は強い数字で利下げどうなる?日米通商交渉は2回目の交渉へ。米中間緩和か。

ども、OGです(‘ω’)ノ

現在の市場動向をまとめていきたいと思います。出来るだけFXに関係するものをピックアップして書いていきたいと考えていますので参考までに読んで頂ければと思います。

※本投稿は情報提供を目的としており金融取引を推奨する意図はありません。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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市場動向

今週の通貨強弱。

今週のイベントと言えば日銀の金融政策決定会合でしょう。かなりハト派なスタンスに円安が強く入っています。利上げサイクルへ足踏みがみられ市場が円売りに傾いたものと思われます。反対にリスクオン気味に動いている市場では豪ドルが買われ始めており、これが継続するかに注目したい。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

米国市場

米経済指標、特に今週発表されたISM製造業と雇用統計が上振れしたこともあり金利は反発して上昇。一時は3.8%まで落ち込んだ米金利ですが、現状は少しずつ上昇している形です。4.0~4.5%は「いやすい場所」とも見れるのでここをどちらに抜けるかは注目しています。

先週までの「米国売り」は一服しているもののまだまだ予断は許さない状況です。トランプ関税に関して一応の材料は出尽くした形ですが、これからどのように進んでいくのかは不明。不確実性が高い状況下でリスクオフからリスクオンへ動いているもののベースはリスクオフの状況にあるとみています。(ただトランプ大統領が関税に対して大規模な緩和姿勢に振れるとかだと一気に転換するので、良くも悪くも「トランプ次第」相場は継続中・・・)

米経済に目を向けると、米1‐3月期GDPはマイナスとなっており、そして輸入に関して言えば大きく急増し、在庫が大幅に増えています。相互関税の前倒しでの駆け込み需要となった模様。

GDPの鈍化、そして個人消費の落ち込みをみると着々と景気後退への道を歩んでいるように思います。市場は段々とリセッションへの織り込みを進めており、利下げへの期待も大きくなっています。ただリセッション入りしたからといって米国経済が一気に悪化するかと言えばそうではない可能性もあり、リセッション期間はどんどん短くなっているのが近年の特徴です。今回もトランプ大統領もそれを受け入れているようにもみえる発言もしており、リセッション入りをしたとして、市場にとって織り込み済みとなる可能性も高いのが現状です。

今後の世界経済に対しても、今回の相互関税含めたトランプ関税の結果次第となりそう。かなり大きな影響を及ぼすものと思われます(すでに影響が出ている所もありますが)。まずは日本から交渉のテーブルについていますが、関税内容が内容だけに米国がどれだけ譲歩出来るのか(してくれるのか)。

来週はISM非製造業の発表、そしてFOMCとなっています。金利は据え置きの予想ですが、年内利下げは3~4回となっており4回に近い予想。利下げへの織り込みが強い中FRBはどういった見解を見せるか。去年の年末時点では2025年度は利下げ1回の予想だっただけに乖離が大きく、トランプ関税の不確実性がそうさせている状況です。FRBとしては現状、雇用統計の結果も強かったことですぐに利下げへ動けないのではないかとみていますがどうなるか、注目したい。

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日本市場

日銀は今回の金融政策決定会合にて市場の予想通り金利の据え置きを発表。公表された展望レポートでは経済や物価の見通しについて下方修正されており、市場がみているよりも弱気な姿勢がみられ、円は売られました。先行きの金融政策に関して日銀植田総裁は、利上げ路線を維持する構えですが、米国の関税の影響で経済が一時足踏みする可能性に触れ、かなり慎重な構えであることを示唆しました。市場では利上げサイクルへの後退を織り込む動きが進んでいるように思います。

今回の展望レポートを読むと2027年度までのインフレ率が2%を下回る予想となっておりかなりハト派なスタンスが見られ、米関税の影響を重く受け止めていることがわかります。日銀の利下げサイクルの変更とまではいかないにしろ、見通しが暗くなっていることをみると年内の利上げがかなり難しい状況なのではないでしょうか。

実体経済の不確実性が高まっている中、次回利上げへの見通しというものはなく、今後も揺れ続けるものと思われます。為替動向で言えば、利上げサイクルに入っていることで、金利高円高を支えていましたが、今回の金融政策決定会合の中身をみると市場への影響も少なくなく、円安への動きが強まる可能性が高い。

世界市場はトランプ関税によってリスクオフの様相を強めていますが、第一陣というか、とりあえずの材料は出尽くした形です。リスクオンへの動きには注意したい。

日米関税交渉

日本は再度赤沢大臣が渡米し5月1日の二度目の日米通商交渉へ臨みました。日本は米国に対し、自動車や鉄鋼・アルミニウム製品に対する25%の追加関税を含む一連の関税措置の全面的な見直し、撤廃を強く要請。日本は関税撤廃を最優先事項とし、交渉カードとして輸入自動車への特例措置の拡充、農産品やエネルギーの輸入拡大、米国への投資促進などを提示した可能性が高いとのことです。

反対に米国は日本に対し「合意枠組み案」を提示したとされますが、その中身は自動車や鉄鋼を主要な交渉対象から外す内容だったため、日本側が反発したとされています。実際の交渉内容は公表されていませんが、赤沢大臣からは「突っ込んだ話が出来た」とコメントもあり交渉は進んでいるものと思われます。

日本側の交渉内容に関しては当然の中身となりますが、そもそもこの交渉で⽶国の輸入関税が引き下げられる国があるかなども注目したい点となります。米中間の対立も少し進展を見せている中、各国に対し緩和な姿勢を取るのかどうか。日本との交渉を「モデルケース」としているトランプ大統領がどこに落としどころを見ているかもポイントになりそう。

日本は米国に対しデジタル赤字が大きく膨らんでおり、今後もこれらはさらに大きくなるだろうと推察されています。そういったことも含めて交渉のテーブルにのせられるのかも気になる所です。

次回の交渉は5月中旬以降に実施する方向で日程調整が進められ、6月のG7サミットでの首脳間での大枠合意を目指す方針が示されています。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

欧州市場

ユーロ圏

ユーロ圏の1-3月期実質GDPは上振れ。予想や前期比と比べても上回る結果となりました。市場の予想ではトランプ関税前の駆け込み需要とみられており、今後のGDPに注目が集まっています。

これまで連続して利下げをしているECBですが、ここにきて利下げ停止の声が出てきています。欧州の経済状況は決して良くはなく、利下げベースでの進捗とはなりますが、米関税問題もありラガルド総裁はしきりに「これまでよりもデータ次第」とコメントしているのが印象的です。

2.25%まで下げているEUですが、まだ利下げ幅がある中、早めに対応するのかどうか。個人的にはまだ連続して利下げをするのではないかとみていますがどうなるか。インフレも少しずつ鈍化していってるEUですが、今回の関税の影響がどれだけ出るかが分からない現状、利下げしていくのではないでしょうか。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

英国

BOEは来週金融政策決定会合が予定されており、利下げの予想です。英経済も経済指標により鈍化傾向であることは間違いなく、景気後退へ片足突っ込んでいるような状態です。

英経済は中々利下げが出来ない状況です。高インフレ、高金利、供給制約(最低賃金、社会保険料の雇用者負担が引き上げ)などが重しとなり経済が停滞している中、米国の相互関税はさらに英経済にとって重しとなりそう。ただ金利高の面でポンドが買われているのか、為替は上昇中。金利は下げたいのはやまやまでしょうが、中々一気には下げられない状況です。年内あと2回の利下げを想定されていますが、これがどうなるかもポイントになりそうです。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

為替動向

ドル円

ドル円日足です。

139.8付近で反発して上昇。日銀の金利据え置きから一気に上昇しています。来週も円の動向自体は変わりなく進んでいくと思われます。リスクオンになった時は気を付けたい。

ドルに関してもドル安一服しているものの、為替市場はドル安ベースで動いているような印象。ドル高がどんどん進むという市場の動きではないように思われます。

ドル円は上昇していく目線ですが、ドル安円安状況下となり上値も限定的になるのではないかとみています。ただ金利差でドル高になる可能性はあるのでそこは注意したいですね。円安が強まればドルの下支えになりそうです。

まずは150円を超えるような動きなのかどうかに注目したいですね。

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複数事業の経営者で兼業トレーダーです。 ”OGの相関性サイクル理論”をもとに”トレード”という本質を考えて出した答えがこれ。「全てのチャートは全てのチャートのオシレーター」。