2025.4.20.関税を巡り日本が先行で交渉へ。EUは頓着。米中貿易は激化するか?市場は依然としてリスクオフの様相。

ども、OGです(‘ω’)ノ

現在の市場動向をまとめていきたいと思います。出来るだけFXに関係するものをピックアップして書いていきたいと考えていますので参考までに読んで頂ければと思います。

※本投稿は情報提供を目的としており金融取引を推奨する意図はありません。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

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市場動向

今週の通貨強弱。

今週もドル売りのリスクオフは変わらず。関税を巡り「米国売り」の様相もそこまで変わっておらず。米長期金利も依然として高止まりの中ドル安に傾いているのをみると市場はまだまだ安心していないことが分かります。

円は長期金利の上昇を受けて買われる局面も多く円高に。ただ足元は1.5%をどんどん抜いていくという上昇はないか。さらなる関税懸念が大きくなればさらなる円高も考慮が必要になりそう。

先週まで買われていたユーロは落ち着いており、ユーロドルは下げてはいませんが、これまでのような上げはなく一服した形です。ただ米国との関税交渉は進捗がないようで、これが懸念材料になるか。ドイツやEUの財政拡大はプラス要因と取られていますが、まだ経済状況はそれほど良くないのが現状です。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

米国市場

米金利は先週から低下した形ですが、戻りは浅く、関税懸念が続くようであればまた上昇も考えられる形です。依然としてキーとなっているのは米国債の動向。金利上昇のドル安はトランプ政権にとっても痛手で、ドルの強さを弱体化させることにもなりかねない。中国や関連国が米国離れを意識している中、基軸通貨としての立ち位置は譲れないはず。米国債売りが継続するのであればおそらく関税政策もかなり緩和していく流れになるのではないかと見ています

FRBメンバーの利下げへの発言等で交錯した中、少しずつ年内利下げ織り込みが進んでいる状況です。昨年末では1回ほどの織り込みであったのを考えると4回とも聞こえ始めた織り込みはだいぶと進んでいることがわかります。確かに不透明な関税政策により市場は混乱している中、どちらにしても10%の関税は決定しているわけですから、インフレを不安視する見方は当然と言えるでしょう

このような大きなファンダメンタルズをもとにした織り込みが実際との政策との乖離があるのかどうか。個人的には織り込みが進んで行き過ぎた織り込みに見え始めたら今度は剥がれるのが常なのでそれを待ちたいなという所。ただやはり今回はすでにトランプ関税が課されている(10%)分があるのでそれがどの程度影響するのか、実経済の進捗もしっかり追っていきたい。

トランプ大統領は相互関税の適用対象からパソコンやスマートフォンなどの半導体製造装置などは除外しました。ただし今回除外された品目について今後発動予定とされる波動対関税に組み込まれる可能性もあるので進捗を確認したい。

関税関連で指標はそこまで注目されていない(材料にされていない)状況下にありますが、みていきたい。小売り売上高は前月比+1.4%と自動車を除いたものと共に予想、前回ともに上振れしています。GDP算出ベースは前月比+0.4%と好調。特にサービス消費の良さを示唆しています。市場は関税動向が経済にどの程度の影響を及ぼしていくのか、不安視しています。

今週、ウォラー理事が「インフレ期待が安定している場合、景気の減速が深刻化すれば利下げが早期かつ⼤幅に⾏われる可能性」を⽰唆し、このかなりのハト派なコメントに市場はさらに利下げを織り込むきっかけとなりました。

パウエル議長は関税によるインフレ加速は一時的な場合があるとし、当面はインフレの安定を重視する姿勢を見せました。ただ早期利下げへは慎重な構えを崩していません。現状では労働市場の悪化を見て利下げするかどうかを決めるというもので、あくまでインフレ再燃を避けたいという姿勢でしょう。確かに労働市場は堅調でまだ減速と呼べるほど落ち込んでいないという見方なのだと思います。こちらも今後のデータを追っていくという姿勢は変わらずだということだと思います。

ただこのパウエル議長の姿勢には遅すぎるのではないかと疑問の声もあります。これに対してトランプ大統領が名指しでパウエル議長に対して「対応が遅すぎる」「パウエル議長の退任は早ければ早いほどいい」などとコメントしています。

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日本市場

今週の注目はやはり日米通商交渉。日本側からは赤沢亮正経済再生担当相が出席し、世界が注目する中初めての交渉に臨みました。

交渉前には予定にはなかったですが、急遽トランプ大統領もその会談に出席することが決まり、かなり注目度が上がったように思います。

ただ一度目の交渉ということで、内容は明らかにされていませんが、為替の話はなかったとのこと。これにより一時ドル円は上昇した形に。少しドルが買われた形ですが、すぐに売られるというドルの現在の弱さを表しています。交渉に関しては、今月中に閣僚級の次回協議が行われるよう日程調整する模様です。

日本を最優先にというのはやはり中国に向けたけん制もあるものと思われます。ただ今回のことで米国債が売られ米国の資金が他にシフトしているのをみて焦りのようなものがあるのかとも感じ取れます。

日本は米国の傘のもと動いていることもあり、初手にはちょうどいい相手とも言えます。どうとでもなると思われているのかどうかはわかりませんが、優位に進められる相手として選ばれた可能性もあります。それは今後どのように進捗していくのか、注視していきたい所。

今回議題に上がらなかったとされる為替に関しては、加藤勝信財務相が来週ワシントンで開催されるIMF春季会合に出席する方向で調整するとのことで、滞在中にベッセント氏との会談が実現する可能性もあるようです。今月中にも具体的な米国の要求に対して日本がどのように動いていくのかに注目が集まります。

あと日本関連で気になることと言えば、円ロングがかなり積みあがっていることです。ポジションの偏りはトレードするにあたって少し不安材料です。ファンダメンタルズ的には利上げがない場合は円安ですが、現在は関税関連でリスクオフの様相。これが少しでも緩和すれば市場は円安に振れる可能性が高い。なので円ロングポジションは少し気を付けたい。

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欧州市場

ユーロ圏

ECBは予想通り政策金利を0.25利下げしました。ドイツ、EUの財政拡大によって好感に転じていた市場ですが、トランプ大統領の関税政策により流れが経済への不確実性が強まり利下げをした形です。

これでECBの利下げは6会合連続で行われており、決定は全会一致だった模様。ECBは関税によってユーロ圏の経済成長に大きな打撃を受ける可能性があることを不安視しており、今後もデータ次第という姿勢は変わらず、さらに「機敏となることが重要」「これまで以上にデータに依存する必要がある」と言及しています。

ラガルド総裁は会合後、「異例の不確実性によって経済見通しは不透明になっている」「経済成長に対する下振れリスクが増大している」「世界貿易を巡る緊張が大幅に高まり、これに伴い不確実性も増大していることで、ユーロ圏の輸出が鈍化し経済成長の下押しにつながる可能性が高く、これにより投資と消費も減退する恐れがある」と言及。

また声明文では「不確実性の高まりは家計や企業の信頼感を低下させる可能性が高く、貿易面での緊張に対する市場の否定的でボラタイルな反応は資金調達状況に引き締め効果をもたらす可能性が高い」「これらの要因はユーロ圏の経済見通しをさらに悪化させる可能性がある」と示唆。さらに、金融政策が「実質的に引き締め的でなくなりつつある」という文言を声明から削除しています。

ECBは関税政策をかなり不安視しており、今後の動向に関しても完全な明確さを得られないとしています。ただディスインフレに関しては順調に進んでいるとし、ユーロ高がインフレに下押し圧力を今後も掛けていく可能性があるという認識を示しています。

ラガルド総裁は次回利下げについて明確な言及はしなかったものの、利下げの一時停止が決定されるのは、今回の関税に関してのリスクが緩和される場合を除いてのみという声もあり、市場の織り込みは進んでいます。現状ECBの利下げ織り込みは年内あと2回~3回ほど。すでに2.25%まで政策金利は下がっているのでそれ以上の利下げは今の所織り込みづらいのではないかという見方が強いようです。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

英国

英CPI消費者物価指数は鈍化傾向にあり、賃金も落ち着いているのが見られました。インフレ鈍化に賃金の上昇が一服したことで利下げを後押しした形です。現状の高い金利の利下げへの道筋は順調に来ているように思います。

物価を考える デフレの謎、インフレの謎

為替動向

ドル円

ドル円日足です。先週から引いているラインは変えていません。しっかりと抵抗ラインで反応している形です。先週の考察通り大きく三尊を作っておりさらに下落が続いている形です。このまま抵抗ラインを下抜けるのかどうか。今の形では時間の問題のように見えますが。反発するにしても下抜けてしまうにしても、先週と同じくこの下値のゾーン(141.6~139.6)をポイントに見ておきたい。

ユーロドル

ユーロドル日足です。逆三尊が綺麗に決まり、上値抵抗ラインのゾーン(1.12~1.128)を綺麗に抜いてい来た形です。上抜いて少し揉んでいることから一服するか。ファンダメンタルズ的にはユーロへの不確実性がありますが、それが為替へどう影響していくか。今週利下げしましたが全く下げなかったこともあり、ドル安が支えになっていそうです。ただ一度押しても良いかなという形には見えますが。

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では!!

OG@ドル円は友達

複数事業の経営者で兼業トレーダーです。 ”OGの相関性サイクル理論”をもとに”トレード”という本質を考えて出した答えがこれ。「全てのチャートは全てのチャートのオシレーター」。