こちらでは中々理解が難しいとされるファンダメンタルズに出てくる用語の意味を少しずつ書いていきたいと思っています!!٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!
このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに市場における「気付き」を中心に記事にまとめています。
”相場に深入りせず、流れを掴んで乗って行く”
まずそもそもですが、物価とは何か。
一言に物価といってもそれが「なにか」と答えられる人は少ない。特定の何か、というよりも多くの人はふんわりとモノの値段(価格)があがったことを指す場合が多いと思います。
それぐらい物価というモノが何かという問いは難しいものだと思います。
現在日本はインフレが始まったばかり。これまで長いデフレを経てやってきたインフレに戸惑う人も多いはずです。
「失われた30年」とよく言われますが、この間に生まれ大人になった人たちも相当に存在します。その人たちにとってはデフレ経済が当たり前で、経済に興味のない人はいきなりどんどん上がる物価を前に驚いている人もいるかもしれません。
デフレ経済とは先程少し触れたインフレの反対で「世の中のモノやサービスの価格が全体的に継続して下落すること。」と説明されます。
つまり景気が上昇していない様。景気停滞や、低迷期によく使われる言葉です。
日本は30年間もの間そのデフレ期であったというわけです。
そもそもなぜ日本はデフレになったのか。その辺を少しかいつまんで書いていきたいと思います。
バブルがはじけて90年代に入り、日本はまだ円高時代でした。世界市場でみても日本の企業が多く上位にランクインする時代でした。
ただ90年代中頃から中国や他国の世界進出が見られました。その頃の中国は日本と比べると賃金も格段に安く、そこでモノを作るとなると当然価格で日本は負けてしまう。今後の世界市場との貿易で日本は不利になると予想したわけです。
そこで日本は賃金を据え置こうという決定をするわけです。つまり、賃金を抑え「物価を調整」しようとしたと言えるでしょう。円安にしたい、物価を抑えたい、で日本は「物価の調整」に手を出したというわけです。
それ以降、春闘でのベースアップは見送られ(その当時は介入春闘と言われ政府が介入していたと言われています)、日本の賃金は横ばいで推移することになります。
日本は日米貿易摩擦があるからか、為替に関しては昔からノータッチとする傾向があり、この時も円安にする政策を取らずに物価をなんとかしようとしたわけです。(調整的デフレを作り出そうとし、その結果深刻なデフレに進んでいったという流れに。)
デフレがこんなにも長引いたのにはいくつか要因があります。それは日本人の気質と言えば良いのか、横に倣え、前に倣えが好きな気質があり、それまでの流れを重んじる習慣があります。
今回で言えば、賃金を据え置き「ベースアップを自粛」していたわけですが、この自粛に慣れ過ぎたという点があるかと思います。
賃金も上がらないことで物価も上がらない、安定して推移したことに慣れてしまい、それが社会のムードになったものと思われます。
代表的なものに100均などの企業が出来たものもその典型例だと思います。デフレビジネスとも言われたりしますが、インフレの国ではありえない形のものと言えるでしょう。
2000年代も過ぎると、中国やその他の国も徐々に賃金は高くなってきており、本当はその頃に「自粛を停止」すべきでしたが(2008年頃~)、日本の社会のムードはデフレにどっぷりつかっており、中々それを脱却出来ないでいました。
社会がそれで回っていたのも大きかったように思います。回っていたというか耐えられたという方がいいのか。
ちなみにドイツも日本と同じように90年代に問題がありましたが、こちらはユーロへの通貨統合、あと陸続きに国があるということもあって、賃金のベースアップは毎年行われ、通貨統合の際のユーロ安がその時は良い影響を及ぼしたという経緯があります。
それで言うと結果的には日本も今のデフレの状態を回避するのは為替政策をすべきだったとも言えるかと思いますが、今後も日本は日米間の問題もあって為替主導での政策はしないものだと思われます。
第二次安倍政権において、このデフレ脱却を「異次元の金融緩和」によって乗り切ろうとしました。ただ安倍政権下ではデフレ脱却が合言葉ではありましたが、それと同時に雇用面への問題も乗り切ろうと考えていました。
雇用を生むことで経済を活性化しようと考えていたこともありシニアを労働力として積極的に取り入れたことも挙げられます。
結果を見ればデフレ脱却については失敗でしたが、雇用面を重視していたことでそちらは成功したと言えるでしょう。
あとで書きますが、この「雇用」「人手」がデフレ脱却に必要なことであったと言えます。
2023年頃から日本のスーパーでも大きな値上げが見られるようになりました。最初は徐々に値上げをしていた企業も、今では大幅な値上げを行っています。ほぼ全てのモノの価格が上がったと言っても良いでしょう。
世界的なインフレですから、例えばエネルギー価格(原油)が下がったという報道があっても、日本のガソリン価格は一時期より下がってもまだ高く(例:コロナ前までは120円ぐらいだったが180円を越えたり)ほとんど下がっていません。
世界で何がきっかけでインフレになったのか。どうしてインフレになったのか。日本はどうなっていくのか?
日本のインフレのきっかけになったのがロシア・ウクライナ情勢でした。2022年2月ごろから激化したロシア・ウクライナ情勢ですが、ここから世界は怒涛のインフレへと向かいます。アメリカや欧州各国などは大きな利上げを強いられる状況となり、日本がデフレの中、世界は強インフレ時代へ入っていったわけです。
これまでも継続してインフレはしており、日本は取り残されていたこともあって、それで2012アベノミクスでこれを脱却しようとしたわけですが、日本のデフレムードはしつこく、デフレマインドに侵された日本市場は中々脱却出来ない状況でした。
考えてみれば、これまで誰も(どの企業も)賃金を上げておらず、それが当たり前であったため、不平不満が出ることがなかったわけです。いわゆる転職もそれほど激化していなかった状態だったと思います。
経営者は利益がそれほど上がっていない中(デフレのため)、従業員に給料を上げられる企業が少なかったことなどデフレマインドはかなり浸透していたものと思われます。
その中、世界的物価上昇を受けることとなり、無理矢理モノの値段が一気に上昇し、企業もそれを企業努力では賄いきれないものとなり、モノの値段(価格)が上昇していきました。
日本は利益を得ることなく、ただ物価が上がって行く。賃金が上がらず、モノの価格だけ上がって行くスタグフレーションの状態になっていったわけです。
外的要因で無理矢理上がった物価は下がることなくどんどん上昇し(海外のインフレだけでなく、日本は金融緩和をしていることもあって、輸入品は円安の煽りを受けてさらに上昇)、もはや強制的に物価が上がっている状況です。
政府は労働組合などに働きかけ賃金アップ、ベースアップするように要求し春闘では賃金のベースアップが大企業では行われ始めているのが今の日本の現状です。
ただ中小企業の多くはまだそれほど大きな賃金アップへ移行出来ていないのが現状です。ただこの波はおそらく止まらない。ここがアベノミクスの「異次元の金融緩和」時と違うのですが、現在は少子化もあり圧倒的な人手不足にあり、賃金が上がりやすい状況下にあると言えます。
雇用者が売り手として言うなら、完全な売り手市場。そのため賃金が上がりやすく、インフレに対応しやすい状況下にもあると言えます。
日本のこの現在のインフレについては本物(継続する)と言えるでしょう。政府の目標値には今現在至っていませんが、この物価上昇をみるに当たって、現在はインフレ期に入ったと言っていいものと思われます。
世界市場とは真逆になりますが、ここから日本はインフレ期に入り、モノの価格はどんどん上昇するものと思われます。確かに世界はインフレを抑えようと必死なため、日本に入ってくる輸入品の物価はそれほど上がらないかもしれませんが、日本国内の賃金が上がるため、今後もインフレは続くものと思われます。
ネックになるのは、先程も少し触れた「デフレマインド」であるとは言えます。これまで深刻なデフレであったため、物価上昇はあらゆる面で問題を起こします。例えば一番身近で言えば、「貯金」。
貯金の額はもちろん変わりませんが、その価値が変わっていくということです。すでに変わっていっていますが、現在の100万円の価値が今後は減っていく、つまり100万円で買えていたものが買えなくなるという現象が起こります。
そして次に問題なのが、年金。物価上昇に伴い年金も上がりますが、それでは追い付かないような価値になる可能性があることです。リタイヤした人からすると、今の貯金額を増やせないということや、日々の暮らしを年金で賄っているということはかなり不安になってもおかしくない。
これらは通常普通なことですが、30年間もデフレを過ごしていた、しかも比較的裕福に暮らしていた日本人からすると大きな問題になるかもしれません。
デフレマインドをどう変えていけるかが個人個人で持つ乗り越えないといけない壁になるかと思います。
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