ども、OGです(‘ω’)ノ
こちらの記事ではファンダメンタルズに特化して、毎週末にこれまでの簡単な流れとそれによる見通しなどを書いていきたいと思います。なるべくFXに関連するものだけに絞って、そして簡潔に書いていきたいと思いますので気軽に読んで頂ければと思います。
それでは٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!
このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに相場環境認識を中心にFXにおける気付きを記事にまとめています。
”相場に深入りせず、流れを掴んで乗って行く”
円の独歩状態ですね。大きく円が買われた週となりました。フランも買われていることからリスクオフ気味に相場は動いていたと思いますが、他通貨全面安であったためファンダメンタルズに沿った相場だったように思います。
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今週はドルは大きく売られた週となりました。市場は荒れに荒れて株下げ、金利下げと市場は全体で大きく動いた形です。
米経済は今までパウエルFRB議長の言う「でこぼこ道」を進んできました。そして春先から徐々に鈍化がみられるようになり、最近ではその鈍化傾向がしっかりと数字に表れてきました。FOMCでは据え置きとしたものの、9月利下げへの言及が初めてされたのは市場にはインパクトがあったように思います。焦点になっていたインフレ(物価)から雇用へ注目しているものが変わったこともポイントかと思います。
FOMCの声明文では「雇用の伸びは緩やかで、失業率は上昇しているが依然低い」となっており、雇用は強い雇用から鈍化しているとし、失業率は上昇しているが依然低いという認識を示しました。
前後しますが、その後に行われた週末の雇用統計の結果が大きく下振れし、一気に市場へ不安を煽った形になったようにおもいます。中でも「上昇しているが依然低い」としていた失業率は大きく下振れ(失業率の上昇)した形で4.3%となり前回の4.1%を大きく超えてきた形となりました。
それにより今度は市場の「現在の金利高では今後の経済不安を招く」とし「FEDの対応の遅さ」と懸念を抱く声もあがるほど利下げへの強い織り込みに繋がっています。市場はいつも急に織り込み、そして織り込みすぎるものであると考えます。
先日のパウエル議長への質問にあった「サム・ルール」について市場はかなり敏感に反応したということではないでしょうか。
サーム・ルールとは、直近3ヵ月間の失業率の移動平均と過去12カ月間の最低値の差が0.5pt以上なら、景気後退入りするとの説であり、 7月は0.53ptへ上昇し、リセッションのサイン0.5ptを超えてきている状況にあります。
FOMC後のパウエル議長は、サーム・ルールが景気後退を示すような失業率の上昇を懸念するかとの問いに、「注意深くはみているが、まだ雇用面で高い水準だ」としており、さらに「労働市場について正常化へ注意深く見守っている最中」とコメントしており、それほど不安視していない状況だと示唆していたように思います。もちろん雇用統計前だったこともありましたが、パウエル議長もこれほどデータとして落ち込むとは思っていなかったのか、それとは反して大きく鈍化した形となりました。
大きく市場は揺れ、9月利下げの話が出たのは最近であったはずが、すでに0.25の利下げではなく0.50の利下げを強く織り込み始めています。利下げを期待していた市場は利下げが目の前に来ると景気への不安が強くなり織り込みを強めている状況です。市場あるあるだと思っていますが、一度不安に駆られるとそれを一気に織り込んでいく。それは反対の強気相場の中でも同じくですが、それが今回も表れているように思います。
ISM製造業が落ち込み、雇用統計も下振れし、その中身もかなりの鈍化だというデータが出ました。来週はすぐにISM非製造業の発表(8/5)があります。前回のサービス業は大きく下振れした結果50を割ったのは記憶に新しい。今回の予想は51.0ですがデータがどのようになっているかに注目が集まります。同じくPMIの発表もあり、この日は大きく動きそう。下振れ続くと0.50への織り込みはさらに強くなるでしょうから、その辺は気を付けたい所です。ただ急に織り込んでいて金利安への動きが強すぎる状況です。
米2年金利ですが、短期金利の下落が強い。さらに下げを強くするのかに注目しています。
米10年金利も同じく大きく下げています。強い抵抗ラインと見ていた4%のラインも強く下抜けし、そこからは抵抗なく落ちて現在3.8%付近です。この下をまた抜けると3.3%が見えてきますが、そこまでいきなり下がるのか。ここで一度反発しそうだとは思っていますがISMなどの指標が悪ければ大きくさらに下落する可能性もあり注意が必要ですね。
注目のBOE政策金利発表は予想通り0.25の利下げという結果となりました。同会合では9名の委員が投票することで政策金利を決定しますが、利下げの決定に対して賛成5名:反対4名で決まったようで、非常に僅差での決定となりそこに不安視される声もあがりましたね。インフレ率がまだ高い、直近の指標が上振れしたのも影響があったように思います。ただこれで英国も利下げサイクルへ入ったことになります。
今後BOEの利下げが積極的になるのかどうかはわかりませんが、FRBも利下げへ待ったなしの状況で利下げのサイクルに入ると思われます。そのことにより、英国含む他国中銀が利下げしやすい状況になるのではないでしょうか。
今週一番のサプライズはやはり日銀の利上げだったように思います。米国の9月利下げへの織り込みの強さにも目が行きますが、日銀の利上げにはかなり市場が驚いたのではないでしょうか。さらに前会合で話題にのぼった国債購入の減額についても明言され、月5.7兆円から月2.9兆円(2026年1月~3月)への減額をスケジューリングされました。
日銀の利上げは本当にそれほど早急にしなければいけなかったのか。確かに円安でドル円は160円を超えてきて、介入を何度もする状況になったのは事実ですが、経済がまだインフレへ足元が心許ない中、利上げする決断に至ったのは早計ではないかとの声も聞きます。
そして日銀植田総裁の言葉から今後の利上げについても前向きなコメントが出ており、市場は「日銀が利上げサイクルに入った」ものとし、大きく円が買われた形となりました。植田総裁の「0.5%の壁などない」と強い言葉を使ったものの、市場が注目しているターミナルレートがどの程度までなのかとの示唆はなく、少し不安の残る会見でもあったように思います。
ただこれまでとは違い大きく前進した政策ですが、これがどのように推移していくかはしっかりと見ていきたい。10月の利下げへも織り込み始めている市場ですが、本当に年内にさらに利上げが行われる経済状況なのかはしっかりと見ていく必要がありそうです。
このサプライズで、日経も大きく下落し、円キャリーで売られていた円売りがなくなり、それの巻き戻しで円買いに振れ、ドル円は大きく下落。146円に突入する流れとなっています。ちょっと前に161円を付けたのをみると短期間で15円下落しており、そして日経は42000円を付けてから現在36000円に下落しています。
いずれにしても市場には大きなインパクトを残し、週を通して大きく株は売られ、円は買われた形です。来週もこの流れは続きそうですが、どこかで一旦円キャリーが収まっていくものと思われるので反発はありそうですね。
ただ金利だけをみると金利も下げており、今後の動向をしっかりみておきたいですね。反発があればまたそれで円が買われる可能性は大きいものと思います。(週末最後まで下落したドル円の動きは米金利の低下が大きく影響したものと考えられます。)
日足チャート。
先週に続き円買いが入った今週。ファンダメンタルズの要因は上記で書いた通り。大きく動いた今週です。ボラティリティも激しく、7月末から大きく動いてトレンドが転換したように見えます。先週書いた予想ドル円レンジをしっかり下抜けして大きく安値を更新しています。
現在は今年3月ぶりに146.5付近を付けた形。ここを下抜けると真空地帯に入りさらに大きく下がりそう。ただファンダメンタルズをみるとその流れを否定するものがあまりない状況です。来週の月曜の米指標ISMで下振れすれば米金利低下を誘いドル円もここからさらに下落するものと思われます。
来週のドル円の予想レンジは152.0~145.0ほどと見ています。ボラティリティが大きく変動するのを鑑みると上限は152.0のままですが下限は次の抵抗ラインの140.0をみています。最近のドル円相場のボラティリティが広く少し読みづらいですが、どちらに傾くかで変わってきそう。ただ145.9のこのラインは強そうに見えます。
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