2024.12.16週.【市場動向】各国金融政策決定会合の週。FOMCでのFRBメンバーの今後の見通しに注目が集まる。

ども、OGです(‘ω’)ノ

今週の市場動向を書いていきたいと思います。

※本投稿は情報提供を目的としており金融取引を推奨する意図はありません。

投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント

<今週の通貨強弱>

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投資の大原則[第2版] 人生を豊かにするためのヒント

各国市場動向

米国市場

まずは米国経済について書いていきたい。

米国債利回りは長期金利が反発して上昇した形です。経済指標や状況を見てもそれほど上昇するような状況ではなかったと思いますがタームプレミアムが上昇しているのが起因しているのか連日上昇している状況です。

CPI消費者物価指数、コアCPIともに予想通りであり前回指標と比べても同じ。それがポジティブに捉えられているようですね。来週のFOMCは0.25利下げを織り込んでおり、そして注目は来年の利下げを2回の織り込みとして市場は予想しています。この利下げ後退が金利の底堅さ(反発)にも繋がっていそうですね。

来週注目はなんといってもFOMCでしょう。利下げは織り込んでいるのでサプライズがない限り市場は動揺しないものと思いますが、そのあとのパウエル議長の会見と今回はドットチャートの発表があり、FRBの今後の考えを知る上で大きな指標と言えるでしょう。

景気後退観測があった9月からは真逆の市場動向ですが、米国経済は強く底堅いことが顕著に表れています。先程も書いた通り、利下げ観測はどんどん後退しており、現在2回程を示しています。これがさらに今後後退するようなことがあるのかどうか。その辺りが今後の注目ポイントになりそうです。

とはいえ、現在の超長期、長期金利はその利下げ後退をどんどん織り込んでいる状況です。今後もこれにより金利が上限なく上がるかと言われると疑問視される所かと思われます。ただ着地がどの辺になるのかが怪しくなりさらに仮に2026年に利上げ観測などが出るようであればさらなる金利上昇が考えられるかと思います。

来週は他にNY連銀景況指数、フィラデルフィア連銀景況指数、小売売上高、GDP、PMI購買担当者景気指数、PCE個人消費支出などがあります。市場はインフレ再燃を懸念していますが、経済指標に関しては大幅な予想を超えない限りそれほど注意することはないと思います。

とにもかくにもまずはFOMC。今週もFOMC待ちの動きがあったようにも思います。FOMCで利下げが決行されてもドットチャートなどの結果が利下げ後退などの示唆が出た場合さらなる金利上昇、ドル高になる可能性があるのでそこには注意しておきたい。

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日本市場

日本国債利回りは小幅な値動きでした。高止まりしており一気に円安になったのをみると日米金利差が大きかったのが伺えます。一旦はこの1.10%を超えない形にはなりそう。円の動向はドルがかなり影響してくることになりそう。

これまで日銀は12月に利上げをするかもという姿勢でいたにもかかわらずここにきて12月の利上げを見送る姿勢を見せたことで大きく利上げ観測は後退し円安へ動きました。

一応日本経済指標は堅調な動きを見せており、現在の金利でみれば金利の利上げは妥当だという見方が強い中、利上げへの消極的な姿勢が伺えます。今までのように低迷しているわけではなく、上昇傾向がサインとして出ている中、利上げをした際にそれに重しが乗るかもしれないということでしょうか。

現在利上げ織り込みに関してはかなり後退しておりほぼない状況にまで後退しています。中には2025年春闘まで待つという声もありますが、現在日銀で1月での懇談会が行われるという報道が出ており、そこで利上げにGOサインが出るのではないかと言われています。来週日銀政策決定会合中の20日に全国CPI消費者物価指数が予定されているのでその結果が良好であれば1月という流れになるのか。おそらく利上げがないであろうとされている今回の会合ですが、今後の動向を日銀植田総裁がどのようなニュアンスで話すのかに注目が集まっています。

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欧州市場

ECBは予想通り0.25の利下げを行いFF金利を3%にしました。これで3会合連続で利下げを行っています。今回の会合でも0.50の利下げも噂されていましたが全会一致で0.25の利下げになったとラガルド総裁がコメント。さらに実質GDP成長率を2025年度は1.1%、2026年度は1.4%と9月時点から下方修正しておりさらに2027年度は1.3%とさらに下振れする予想を発表しました。

そして米新政権がユーロへ与える影響として政策次第で景気下振れ(悪化)するリスクがあると言及。かなりネガティブに市場に伝わったものと思われます。

インフレ率については2025年度は2.1%、2026年度は1.9%と2025年度を下方修正しており、こちらはインフレ率2%へ向けて想定通り順調に進んでいるとしています。ただ欧州経済もインフレ再燃についてはかなり不透明であり今後のインフレ動向はかなり注目されているものと思われます。

来週はBOE金融政策決定会合が19日にあります。今回は据え置き予想です。英国経済は思いのほか堅調に進んでおりFF金利は4.75と高いまま。ただインフレ率も高いことで利下げを簡単に出来ない状況です。おそらく今後は経済指標をみながら0.25ずつ下げていくことが予想されていますが、こちらもインフレ率とのにらみ合いになりそう。

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来週のドル円

ドル円 日足チャート。

日足で大きくみておきたい。

ドル円は大きく下落した今夏から反発して持ち直しています。その上昇も162円付近を付けた所からおおよそ78.2の戻しを作っており押しを作って再度上昇している所です。

まずはこの反発での上昇が直近高値156.7を超えていくかどうか。そこが一つのポイントになりそう。仮にそのポイントを抑えられてくるとMを作ってさらに下落の勢いが付きそうです。

ファンダメンタルズでみると来週の日銀利上げスルーの観測から円安に傾倒している流れが続きそうですが、今後の利上げを示唆するコメントなどが出るのであれば上値は抑えられそうです。

来週のドル円の予想レンジは157.0~149.0で見ています。円安に振れたことでボラティリティが少し出ている状況。動向も米国、日本の中銀による金融政策決定会合次第になると思います。特に日銀植田総裁の言葉には注意しておきたい。利上げ先送りのニュアンスのコメントが出れば一気に160円が見えてきそう。

ファンダメンタルズ目線での市場動向把握はこちらで書いていますが、テクニカル(サイクル理論)考察は別途noteにて記事を載せております(サイクロン同好会)。下記よりリンクがありますので興味のある方はぜひ読んでもらえればと思います(*’ω’*)

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また次回も読んで頂ければ嬉しいです(*’ω’*)

では!!

OG@ドル円は友達

複数事業の経営者で兼業トレーダーです。 ”OGの相関性サイクル理論”をもとに”トレード”という本質を考えて出した答えがこれ。「全てのチャートは全てのチャートのオシレーター」。