2023.12.11週 FX為替相場展望。今週のファンダメンタルズの振り返りと考察。円高いつまで?ドルと円の動向を探る。

はい、どもOGです(‘ω’)ノ

今回は「2023.12.11週 FX為替相場展望。今週のファンダメンタルズの振り返りと来週からの考察」について書いていきたいと思います ٩(.^ⅴ^.)و Let’s go!

このブログでは「FXを投資に20年先も生き残る」をテーマに相場環境認識を中心にFXにおける気付きを記事にまとめています。

”相場に深入りせず、流れを掴んで乗って行く”

これが負けない秘訣だと思っていますので流れに乗るためにどうするのか、これに絞って取り組んでいきたいと思います(‘ω’)ノ

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今週の振り返りと後追いファンダによる来週展望

通貨強弱

まずは通貨強弱からみていきましょう。

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今週はとにかく円の独壇場でしたね。

ドルもそれほど弱くはなかったですが、それよりも円が買われて為替は円高一色でした。先週まで買われていたオセアニア勢も今週は買われておらず、その他通貨も買われていなかったですね。

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市場レポート

市場動向

今週は週初めに始まったゴールドの過熱感からの上昇、そしてそのまま全戻しの流れ。それと円相場の過熱感からの大相場の週だったと言えます。特に後者の東京市場の注目度は高かったものと思います。

それまでも円高気味の相場ではありましたが、それを決定付けたのが日銀植田総裁の7日の国会答弁で「チャレンジングな状況が続いているが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングになると思う」という発言に市場は敏感に反応し、長期金利も上昇、大きく円が買われた形に。

今年度2023年の物価上昇を受け、緩和の出口に関する議論が出始めています。米国の利下げ前倒し観測の高まりがかえってマイナス金利解除を早める可能性が意識され始めていることから、マイナス金利の解除をすでに市場は織り込み始めており、早くも引き締めへの話題も散見されています。

ただ日銀の姿勢はまだ変わらず円安姿勢であるものと思います。物価上昇に対して賃金上昇も見えれば金利への話になるとは思いますが、やはりまだ時期尚早ではないかと思っています。実際これまでの日銀の発言をみても緩和継続を行う姿勢を崩していません。先の物価見通しでも「現時点で継続的に2%に達する見込みは無い」としていることからやはりまだ早いように思います。

12月会合(12月18〜19日の日銀金融政策決定会合)がさらに注目度の高いものとなりましたが、おそらく会合では金融緩和における経済への影響の確認となるかと思います。今回のマイナス金利解除や引き締めへの期待感の火消しになるのではないかと個人的には思っています。

<米市場動向>

今週はドルに関してはそれほど大きな展開でもなかったように思います。

注目されていた雇用、求人である指標で言えば、JOLTS求人は大きく下振れしていましたし、ADP雇用も下振れ。しっかり鈍化がみられました。金曜日の雇用統計に関しては、大きく上昇。失業率も落ち込み、平均時給も上がっておりこれまでの鈍化傾向だった雇用、給料の面で改善が見られた形となりました。

ミシガン大消費者信頼感も高い数値が出ていましたが、期待インフレに関してはかなりの下振れ。為替市場も雇用統計でドル買いになったものの期待インフレでドル売りに傾いた結果となりました。

冒頭にも述べましたが、ドル自体は今週は少しラリーしただけの印象です。失業保険関連では前回より増加しているものの予想を下振れ、ISM非製造業(サービス)には引き続き景気の拡大が見て取れました。しっかりソフトランディングしていっていると確認出来る内容となっていました。

この所の米経済は過熱感ある金利状況から、鈍化傾向にある指標結果を受けて利下げへの期待感で金利の下落が進んでいました。「市場における高金利が、経済を自然に引き締めていく」というFRBの考えの中、市場は利下げへの期待から金利を下げている状況なわけです。ただ鈍化傾向にあるとはいえ、依然他国と比べても米経済は強く底堅い。FRBパウエル議長の発言をそのまま受け止めるのなら、今後の指標結果次第では「まだ利上げの可能性を残している」状態です。

個人的にもこれからの利上げの可能性はほぼないのではないかと考えていますが、利下げへの転換を来年3月から(市場織り込み)を決定付けるにはまだ早いのではないかとも考えます。仮に市場の期待通り時期尚早の中、利下げに踏み切るのならそれこそ大きなデフレを生む可能性もあります。FRBはそこに慎重にならないはずがないと思っているわけです。

今回の雇用統計は上振れしましたが、今後は緩やかに下っていくようになるのではないかなとも思っています。それにはやはり「高金利維持」が必要です。先週書きましたが、少し前の「higer for longer」は「higher」へと転換し、「維持」をしばらく続けて緩やかに鈍化させていく(ソフトランディング)を目指すのではないかとみています。

来週の市場動向

来週は各国の政策金利発表の週になります。米国のFOMCを始め、英、EUの政策金利の発表があります。今回のFOMCではドットチャートも発表予定です。FRBメンバーがどのように今後の政策金利の動向をみているのかが発表されます。今回のFOMCでは「据え置き」を市場は織り込んでいるため、注目はこのドットチャートとパウエル議長の発言となるでしょう。

何度も触れていますが、市場は早期利下げを織り込んでいる状況のため、高い水準での発表があれば大きく動くことになるでしょう。その際のドルの動きには注意したい。

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為替動向(ドル円)

今週はドルの巻き戻しがあるのではないかとみていましたが、弱くもなく強くもなくという展開でした。ドルストレートも全く上がれなかったことからそれがわかりますが、買われていたかと言われるとそこまで買われていた印象もなかったのでラリーしただけという印象です。やはりそれ以上に円がめちゃくちゃ買われていたので、それにしてはドル円は耐えたな、少し反発あったなという印象の方が強いですね。

米長期金利はなんとか4.1%で耐えた形です。4%は切らないという目線の中、大きく下落した形ですがなんとか耐えた形です。ここから反発出来るのかどうか。FOMCなどで大きくハト派な内容にならない限りこの4.1%を下回るとは思っていませんが、注目しています。金利はこの4.1~4.5%で推移するのではという予想です。

ドル円は直近の底値は付けたとみています。米長期金利と同じ目線でいますので個人的なトレードの目線で言えばここからの上昇をみています。ただ現在地が145近辺。反発してのその位置ですので来週のドル円の推移は142~148の間で推移するのではないかという目線でいます。

来週の各ペアサイクル考察

サイクル考察はこちら OG@ドル円は友達|note に書いています。よかったらどうぞ。

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では!(‘ω’)ノ

OG@ドル円は友達

複数事業の経営者で兼業トレーダーです。 ”OGの相関性サイクル理論”をもとに”トレード”という本質を考えて出した答えがこれ。「全てのチャートは全てのチャートのオシレーター」。